スーパーでは子どもの好きなキャラクターをパッケージにしたお菓子がたくさん並んでいますね。
メーカーとしては子どもの目を引くように一生懸命作っているわけですが、親としては、お菓子の前でごねられたりして悩みの種にもなります。
さて、幼児期の子どもにお菓子を与えてもいいでしょうか?
今日は、『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、子どものお菓子についてお話します。
幼児期の子どもにはおやつは必要!
子どもを持つ親なら誰でも、子どもに「お腹がすいた!」とごねられたことがあるでしょう。
成長期で一日中動き回っているような活発な子どもは、お腹が空いて、食事時間まで我慢できないということが起こりますね。
幼児は身体は小さいけれど、成長期で発育ざかりということもあり、多くのエネルギーや栄養を必要とします。
ところが、幼児はまだ胃が小さく、一度に食べられる量も限られていますので、3度の食事だけでは十分エネルギー補給ができないのです。
言ってみれば、すぐにガソリン切れ状態になってしまうのです。
ですからおやつは、栄養学的には3度の食事を補う捕食と考えられています。
おやつを与えること自体は、幼児期の子どもにとっては必要なことなのです。
おやつの適量は?
では、おやつはどれくらい与えればいいのでしょうか?
「日本人の食事摂取基準」や「食育」に関する資料などでは、間食として甘みの強いものや塩分の多いもの、刺激性や興奮性の強いものは避けるように記されています。
これらを大量に取ることは、大人の場合でも健康面で問題がありますね。幼児期ならなおさらでしょう。
間食の目安は、一日に摂取するエネルギーの10~20%で、1~2歳児は100~150キロカロリー、3歳児以上は、200キロカロリーくらいがベストです。
おやつを食事を補う捕食と考え、栄養面から推奨されているのは、ふかし芋などイモ類やおにぎり、果物や牛乳・乳製品、大豆製品などです。
でも、両親ともに仕事を持つ家庭も増えていますし、なかなかこのようなおやつを与えることはむずかしいのではないでしょうか?
やはり市販のお菓子を与えるという家庭が多いと思います。
おやつにお菓子、食べすぎても大丈夫?
手軽に与えられるお菓子ですが、捕食としてお菓子を与えていいでしょうか?
最近は、世の中の健康志向やアレルギーを持つ子どもも増えていることから、多くのお菓子類に、栄養成分やカロリー表示がされています。
また、塩分・糖分量に気を配っていたり、野菜や果汁を練りこんだクッキーやゼリー、チップスなど、子どもの栄養面も考えたお菓子類も市販されています。
ですから、市販のお菓子でも、内容や量やカロリーを考えて適量を与えれば大丈夫だと、筆者は考えています。
また、パーティなどで子どもが食べすぎてしまったとしても、それが毎日ということでなければ問題ないでしょう。
逆にお菓子を完全に禁止してしまうことに問題ありと考えています。
次にその理由をお話ししたいと思います。