2. 野菜中心食はやってはいけない
食べる量を維持すればいいからと言って、野菜ばかりを食べるのも、大きな問題があります。
糖質の栄養素としての役割は、脳の活動エネルギーとなるブドウ糖を供給することです。
糖質の摂取を減らせば、ブドウ糖の外部からの供給が減ることになります。
これは、野菜ではほとんど補えません。たとえば茶碗一杯のご飯分の糖質(50〜60g)をトマトやキャベツに換算したら、1〜2kgに相当します。
足りない分のブドウ糖は、体内で糖新生によって作り出します。脂質をエネルギー源に、タンパク質から合成するのです。つまり、糖質の摂取を減らせば、タンパク質や脂質が今までよりも多く必要となります。
にもかかわらず、タンパク質や脂質の摂取量まで減らせば、どうなってしまうか。ブドウ糖の供給が充分にできずに低血糖になり、倦怠感に見舞われたり、疲れやすくなったりと、様々な問題が発生する可能性が出てきます。
必要なものを摂取していないのだから、当然ですよね。野菜は、腸の調子を維持する目的で、食物繊維を確保するために食べるのが正解だと思われます。
ダイエットという意識があると、肉や、脂っこいものを無意識に避けてしまう方も少なくないと思います。が、糖質制限をするのなら、肉や脂っこいものを避ける必要はありません。むしろ、糖質を減らした分を補う意識で、積極的に食べてください。
関連記事