具体的過ぎるのも問題
「過去の彼氏が骨折で長い間入院していたことがあるらしく、その看病というか『自分がどれだけ尽くしたか』を話す女性がいたけど、生々しくて聞くのがつらかったですね。
その女性のことは気になっていたけど、元彼との親密すぎる付き合いを聞いて気持ちが冷めました」(35歳/総務)
「いまの彼女は、過去の彼氏についていいことも悪いことも話すけど、夜のベッドのことまで話題にしかけたことがあってさすがに止めました。
『あなたより上手って話じゃないよ?』って、そういうことじゃなくてデリケートなことまで打ち明けられるとさすがに引きます……」(30歳/公務員)
相手を傷つける気持ちはないとしても、過去の恋愛の相手といかに深い関わりをしていたかは、想像がつくため楽しい気持ちにはならないのが現実。
とくに性的なことなどデリケートな部分の話は「いっさい聞きたくない」と思う人のほうが多いものです。
自分は知られても平気だとしても、相手が嫌がるときは口にしないのがマナーともいえます。
具体的過ぎる過去の恋バナは、知ったことで相手の気持ちが大きく変わる危険性があることを、忘れてはいけません。
相手に劣等感を与えるような話はしない
たとえば、以前にお付き合いしていた相手がいわゆる「スペックの高い人」だったり、何かのスキルが飛び抜けて高い人だったり、自慢できるような交際ならつい口にしたくなるときもあります。
ですが、「前の彼氏とは年に2回は旅行していたな」と何気なく口にした一言が、いまの相手にとっては大きなプレッシャーとなる可能性はあり、それだけで交際に後ろ向きな気持ちになるかもしれません。
過去の恋バナをするときに一番気をつけたいのは、相手が劣等感を覚えるような話題は現在の関係にいい影響を及ぼさないことです。
自分より上と感じる人間との交際を聞いて、口にはしなくても「どうせ俺なんて」と感じてしまえば、その後愛情がまっすぐ育つのは難しいですよね。
現在との比較ではなくても「これを聞いたら相手はどう思うだろうか」という想像力は、過去の話をするときほど重要です。
料理が苦手な女性が、好きな男性から「元カノは料理上手で毎朝弁当を作ってくれていた」と聞けば自信をなくすのと同じく、男性のほうも自分の手の届かない良さを持っている過去の相手を知れば失望します。
なにが相手の劣等感を刺激するかはわからず、そう考えると昔の恋バナは積極的にしないのが正解ともいえますね。
相手の過去についても、むやみに聞き出すのは避けるのが賢明で、相手の記憶を踏み荒らすような真似は関係の悪化しか招きません。
現在の相手との関係に集中することが健全な状態であって、過去にはこだわり過ぎないことが、居心地のいいつながりを維持していけると心得ましょう。
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過去の恋バナは、たとえ昔のことであってもそれを聞いた相手がどう受け取るかはコントロールできません。
お互いの過去は、尊重しようと思えばむやみに触れないのが正解で、話題にするときは「どこまで話すか」を慎重に考える姿勢が必須。
いまの関係を大切にするために、言わないほうがいい過去は引き出しにしまっておく堪えを持ちたいですね。