3. 老舗高級店「萬珍楼」。ラインナップは少なめでも、どの中華菓子も間違いナシの美味しさ!

「萬珍楼」の菓子セレクト/(左上から時計周りに)「桜花小月餅」302円、「菊花小月餅」302円、「杏仁酥」 162円(いずれも税込)

老舗の名店が立ち並ぶ横浜中華街の中でも「トップレベル」と称される「萬珍楼」。

130年の歴史を持ち、国産のこだわった材料を使用し、中華の磨かれた技術で作られた料理は唯一無二の美味しさとも言われています。

そんな老舗の誇りが反映された「萬珍楼」の中華菓子は、「同發」「重慶飯店」と比べればラインナップ少なめ。しかし、どの中華菓子もまた絶品と評判で、艶ある金色のパッケージの高級感と合わせて、「横浜中華街のお土産」として一定の人気を誇っています。

「萬珍楼」でチョイスした中華菓子は写真の通りですが、このうち「特に美味しい」と感じたのが「杏仁酥」でした。

蓮の実が加わった中華あんが特徴の「菊花小月餅」

「菊花小月餅」は、普通の月餅に使われるあんとは少し異なり、蓮の実が加えられています。

そのため、甘さだけでなくどことなく香ばしい印象がありますが、同時に気品と矜持のようなものを感じることができました。年配の方へのお土産に最適の一品です。

「中華菓子」の定番「杏仁酥」も、「萬珍楼」のそれは厚めで食べ応えも十分

また、中華菓子の定番クッキー「杏仁酥」も、「萬珍楼」の調理技術とこだわりが反映された一品。

かなり厚めで、生地にたっぷりと練りこまれたアーモンドの風味は優しくふくよかな味わい。

シンプルながら高級感あふれるこの「杏仁酥」は、味の違いが分かる食通の方でも、満足いただけるはずと思いました。

4. 知られざる名店「聚楽」。できたての中華菓子は食通からの絶大な支持を得た名品揃い

「聚楽」の菓子セレクト/(左上から時計周りに)「小月餅」200円、「氷花酥」110円、「杏仁酥」110円、「菊花酥」200円、「摩羅酥」200円(いずれも税込)

前述の「同發」「重慶飯店」「萬珍楼」に比べれば、かなり小さい店構えである一方、舌の肥えた食通から絶大な支持を得ている中華菓子専門店「聚楽」。

連日多くの人で賑わい、商品によっては売り切れで入手できないこともありますが、その人気の理由の一つは店頭奥で作られた出来立ての中華菓子を提供している点。そしてもう一つが古くから守り抜かれた伝統的な製法を守りつくっている点です。

いずれの中華菓子の絶品揃いと評判の「聚楽」ですが、今回は写真のものをチョイス。いずれも前述の3店と比べ低価格なのも嬉しいところで、同店の良心を強く感じます。

そして、これらのうち特に美味しいと感じたのが「氷花酥」と「摩羅酥」でした。

サクサクとジャリジャリの食感が楽しい「氷花酥」

「氷花酥」ザラメがたっぷりまぶされたクッキーで、生地のサクサク感と、ザラメのジャリジャリ感がまず楽しいです。

一見とても甘そうに見えますが、そうではなく全体的にはほのかな味わい。

良い意味での「横浜中華街らしさ」が控えめで、紅茶やミルクと合わせても美味しくいただけることでしょう。

「摩羅酥」は白あん入りの月餅。小ぶりなサイズ感も◎

また「摩羅酥」は白あん入りの小さい月餅で、日本人向けにアレンジされた控えめな甘さは、老若男女誰でも美味しくいただけることでしょう。

どことなく懐かしさとほっこりした印象を受ける「聚楽」もまた横浜中華街名物の中華菓子ばかりでした。