■粘り強い人は、すぐあきらめる人よりも破綻しにくい?
著書『お金が貯まるのは、どっち!?』で、会社員の副収入として不動産投資を勧めている菅井さん。では、物事をすぐにあきらめる人と、粘り強く最後まであきらめずにやりぬく人がいたら、どちらの方が投資で失敗しやすいと思いますか? 一見すると粘り強いタイプの方が失敗しにくいように思えますが、実はそうでもないと菅井さんは言います。
「不動産投資などでお金を増やそうとしている場合、状況が悪くなったと察したらすぐに売ってしまうなどの損切りをすべきです。しかし、まじめで粘り強い人はあきらめずに『今までの投資は取り返さなきゃ』とか『自分ならできる』と考えてしまいがちです。そうしたまじめな性格のせいで破綻する人はたくさんいるのです」
多少いい加減で、「これくらいの損は仕方ない」とあきらめられる人の方が破綻しにくいのは、不動産にかぎらずどの投資でも同じなのだそうです。もちろん、仕事がデキるかどうかはまた別の話ですけどね。
以上、「お金が増えると思っていたら、実は間違っていた選択」を4つご紹介しました。当たり前ですが、今回挙げた選択肢がどんなときも絶対に正解というわけではありません。大切なのは、先入観や"何となく"という感覚で物事を判断せずに、しっかりと"考える"ことなのです。
ちなみに、今でこそ家賃収入で年間7000万円を稼ぎだす菅井さんですが、20代の頃はまったく貯金もなく、お金はぜんぶ使っていたのだとか。銀行員としていろいろなお客さんと接するうちに、「これではダメだ」と気づいて家計簿をつけるところから始めたのだと言います。
「最初は収入と支出を計算して、自分がいくらお金を使っているか把握するところから始めましょう。そうすると、だんだんお金が貯まることが嬉しくなって、無駄遣いもしなくなりますよ」
将来のために、まずは家計簿から始めてみようかな。