「雑談が苦手」という人が若者を中心に増えているようです。
人は、雑談を通して、相手と心を通い合わせ、親しくなっていきます。
雑談が苦手で避けていると、人と親密な関係性になることがなかなかできません。
恋愛においては、「見た目がタイプだな」「キレイな女性だな」「かわいいな」と思ってもらえても、雑談力がないと男性の心を掴むところまで辿りつくことができないのです。
一方、雑談が得意になると、人と親密な関係性になることが増え、恋愛においても仕事においてもさまざまなメリットに恵まれます。
今年7月に発売された話題のビジネス書『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』(松橋良紀/著 )より、雑談上手になるコツについてお伝えします。
雑談は「何を話そうか」に集中するとうまくいかない
雑談がうまくいかない人に共通しているのは、「何を話そうか」に意識が向きすぎていることです。自分ばっかりに焦点が当たっていて、目の前の相手のことは置き去りです。
婚活の場で、相手との面談中、「いかに自分が素晴らしいか」を相手に分かってもらおうとして、1〜2時間の間、ずっと自分の話をし続ける人もいるそうです。
雑談の際、自分の話ばかりしていては、相手と心を通い合わせることはできません。長い話は、「早く終わらないかな」と思われて、途中からまともに聞いてもらえていないことの方が多いのです。
雑談上手になるには、自分ではなく「相手」に焦点を当てること。
雑談上手な人たちは、相手に質問をすることで、相手の話を引き出します。
・質問をしてしゃべらせる。
・そしてそれに対してなんらかのリアクションをとる。
・そうすると、相手はまた話したくなる。
なお、本書には、『会話が広がる質問』『質問を使ってほめる技術(質問ボメ)』など、話が弾む質問のテクニックが多数載せられています。
「相手の名前が覚えられない」その裏にあるのは?
雑談の際、相手と人間関係を築く上で、相手の名前を呼ぶことはとても大切です。
本書に書かれていますが、『お名前を呼ぶことは、「あなたを認識していて、尊重している」という意思表示』なのです。
ところが、「人の名前を覚えるのが苦手…」という方はとても多いです。
著者の松橋先生によると、人の名前が覚えられないのは、心理学的に「人と深く関わりたくない」という思いが潜在的にあるそうです。「人に興味・関心がない」ことの表れでもあるのでしょう。
相手の名前を覚えるには、雑談の最中に何度も相手の名前を呼ぶことです。
「○○さんはどちらにお住まいなんですか?」
「○○さんはどう思いますか?」
「○○さんもそうだったんですね!」
親近感を持ってもらえて、相手の名前も覚えられるので、まさに「一石二鳥」というわけです。