ふたりの関係を維持するのはどちらの役目?

30代のある女性は、いいなと思う男性がいて積極的に関わっていっても、「こっちに興味がないと察したらすぐに飽きてしまう自分」に悩んでいました。

「飽きっぽいのでしょうか」と話す女性に話を聞いてみると、相手の男性に関心をなくした一つに「デートの最中にトイレが長い」ことがありました。

それは女性にとって「自分は待たせてもいい存在なのだ」と思わされる状況で、「私ならすぐに出て待たせない」と思うことも加わって、男性にとっての自分の軽さを感じてしまったのですね。

「待たせたことを『お待たせ』の一言で済ませられる」のも女性にとっては悲しい姿で、それを引きずって男性に向ける気持ちが萎えたといいます。

どれくらいの時間がかかれば長いと感じるかは人それぞれですが、男性の態度で自分への気持ちをはかろうとするのは自然な心の動きで、それによって好意を失うのは、よくあること。

一方で、時間がかかる理由を男性に尋ねたか、待たされて寂しいと感じる自分の気持ちは伝えたかを確認すると、「していません」と返ってきました。

ここで、たとえば女性のほうが男性の気持ちを確認していれば、今の状況を受け入れにくい自分を伝えていれば、そこで話し合いができたかもしれません。

表の態度を見て相手の気持ちを決めてしまい、それで自分の「好き」まで冷めてしまうのは、極端にいえばふたりの関係の維持を男性の役割にしているともいえます。