2:好きでもない人にまで好かれようとがんばってない?

「他人が気になってしまう」理由の一つに「人から嫌われたくない」というのがあります。

もちろん好きな人から好かれたらうれしいでしょう。

でも、好きでもない人にまで好かれようとがんばってしまってないですか?

いい人ほど、まわりにいる人全員に好かれようとがんばってしまいがちなところがあります。

それで、好きじゃない人に合わせて自分をつくろったり、無理して笑って見せたり、がんばってランチや飲み会に付き合ってみたり。

でも、そんな自分を好きになれますか?

好きじゃない人のために努力している自分って、なんだか好きになれないですよね。それを繰り返していくうちに、本格的に自分のことを嫌いになってしまうかもしれません。

だから「みんなに好かれなくていい」と心の底から理解しておくことは、けっこう重要なんじゃないかと思います。

もちろん、「みんなに好かれなくていい」に抵抗があるのもわかります。

小学校で「みんなと仲良くしなさい」と言われながら育ってきた人も多いでしょうから。でもね、ありは実は嘘なんです。

「平等に接する」とか「誰とでも仲良く」と学校で教えられてきたかもしれませんが、平等に接したり、全員と仲良くする必要って、本当はないんですよ。

いじめを受けた子に対して、「いじめた子とも仲良くしなきゃダメ」なんて強要できるでしょうか。無理ですよね。

それにそんなことしたら、その子がいちばん大切な「自分」と仲良くなれなくなってしまいます。

「みんなと仲良く」という嘘にとらわれないでくださいね。

大事なことは、「好きじゃない人とは距離を置く」「好きじゃない人にまで好かれようと努力しない」だったりします。

世の中には、好きでも嫌いでもない関係の人たちがたくさんいます。「好きでも嫌いでもない」くらいの距離感で付き合ってみてもいいのではないでしょうか。

また、グループの中で一人だけと距離をとるのが難しい場合もあると思います。

たとえば、ママ友グループの中で一人だけ苦手な人がいるとして、その人とだけ距離をとるのは至難の業だったりします。

そんなときは思いきって、グループからはずれるのも一つの手かもしれません。

新しい環境で新しい仲間が見つかることもあります。

あるいは、ママ友をつくらずに、一人でやれる趣味など何か新しいことをやれる可能性が生まれてくるかもしれません。

「環境を変えること」で変わることもあるものです。

ポイント:「みんなと仲良く」という嘘にとらわれない