佐賀県と株式会社スクウェア・エニックスによるコラボレーションプロジェクト「ロマンシング佐賀」が今年で10周年を迎えたことを記念し、2024年12月1日(日)に佐賀県立博物館にて「ロマンシング佐賀10周年アニバーサリーセレモニー」が開催されました。本イベントには約120名のファンが参加し、佐賀県と「サガ」シリーズが紡いできた10年の軌跡を振り返る特別な時間が共有されました。
 本セレモニーでは、10周年を記念した新作コラボレーション有田焼3作品のアンベールや、山口祥義(よしのり)佐賀県知事と「サガ」シリーズ総合ディレクターの河津秋敏氏とプロデューサーの市川雅統氏による10年間の歩みを振り返る特別トークセッションが行われました。










■山口知事「ちょっとした縁が大きな冒険に。」




 イベントの冒頭では、佐賀県知事 山口祥義が挨拶を行いました。
 「佐賀と『サガ』、名前の一致というちょっとした縁が、ここまでの大きな冒険につながりました。マンホール、有田焼陶板、温泉、列車など、ファンの皆さんの旅する声が届き、一緒に作り上げてきたプロジェクトです」と、10周年を迎えた感謝の思いを述べました。
 さらに、「皆さんとの冒険はこれからも続けていきたいと思っています。これからも、皆さんが笑顔になるコラボレーションを実現していきます」と抱負を語りました。





 株式会社スクウェア・エニックスから、「サガ」シリーズを手掛ける総合ディレクターの河津秋敏氏が登壇しました。
 「本日も早朝から並んでくださったファンの方々がいらっしゃると聞いています」と、ファンへの感謝の言葉を述べました。
 さらに、「10年後も、また佐賀県さんとこのような形で何かご一緒できる、そんな次の10年になればと思っています。県民の皆さんの日常に少しでも寄り添う形でコラボレーションを続けていきたいです」と、今後への意気込みを語りました。





 続いて、「サガ」シリーズのプロデューサー、市川雅統氏が登壇しました。
 「佐賀県の街や美味しいもの、そしてロマ佐賀に関わる地元の何百、何千という方々と触れ合う中で、この魅力をもっと広めたいという気持ちが芽生えました。おこがましいかもしれませんが、『サガ』シリーズというゲームで何かお手伝いできないかという想いで取り組んできました」と、その動機を語りました。
 さらに、「大きな施策を行うたびに、地元の方々に受け入れていただけるかと毎回ドキドキしていました。それでも、このプロジェクトが皆さんから愛されるものとなったことに心から感謝しています。これからもコラボレーションを続けていきたいです」と、感謝と今後への意気込みを述べました。


■「サガ」シリーズと伝統技術が融合した有田焼3作品のアンベール




 山口知事、河津ディレクター、市川プロデューサーに加え、今回の新作有田焼作品を手掛けた幸楽窯 徳永陶磁器株式会社の代表取締役 徳永隆信氏もアンベールセレモニーに登場しました。
 120名を超えるファンの掛け声とともに幕が引き下ろされると、会場から大きな拍手が沸き起こりました。





 続いて、徳永隆信氏が登壇し、挨拶を行いました。
 「今回、大作かつ複数の作品に携わる機会をいただき、大変光栄に思います。『サガ』シリーズのクリエイターである小林智美さん、倉持諭さん、直良有祐さんのイラストに、幸楽窯の伝統技術を融合させた作品です」と述べ、今回の新作について紹介しました。
 さらに、3点の作品それぞれの制作エピソードを披露し、伝統技法とゲームイラストの融合をコンセプトに制作された背景について語りました。


■120名のファンの前で語られた制作エピソード




 トークセッションでは、この10年間を振り返る写真を見ながらトークが展開され、知られざるエピソードにファンから拍手が巻き起こる場面もありました。
 有田焼の陶板の写真が紹介されると、市川プロデューサーは次のように語りました。
 「佐賀市内を歩いていると、街なかでムツゴロウの陶板を見かけ、素敵だなと思いました。有田焼は色が長く残る特性があるため、『サガ』シリーズのイラストレーターである小林智美さんの絵を長く残せるのではないかと考えたのがきっかけです。」
 また、山口知事は次のようにコメントしました。
 「ロマ佐賀列車の駅メロディは、今や佐賀の日常にすっかり溶け込んでいます。「サガ」シリーズの曲であることすら忘れてしまうほどです(笑)。」
 さらに、佐賀県の特徴についても触れ、「佐賀県は各市町に人口が分散しており、それぞれのエリアに異なる魅力があります。このように満遍なく人が暮らしているからこそ、満遍なくストーリーを作ることができるのだと思います」と述べ、県内各地を訪れるファンの冒険がいかに充実したものになっているかを紹介しました。







■10回以上佐賀県に来た方も多数「まだまだできていないことがある」




 河津ディレクターがファンに向けて「佐賀県に10回以上訪れたことがある方はいらっしゃいますか?」と尋ねると、多くの手が挙がり、登壇者たちは驚きの声を上げました。その光景に、ファンの熱意と佐賀との深い結びつきが感じられました。





 続いて、山口知事は河津ディレクター 、市川プロデューサーとともに訪れた「たら竹崎温泉」で竹崎カニを堪能したエピソードを紹介しました。その際、河津ディレクターが「途中で迷いやすいポイントがあった」と述べると、知事は笑顔で「迷うのも冒険らしい」とコメントし、会場を和ませました。
 市川プロデューサーは「まだまだ訪れていないエリアもあります」と語り、知事も「佐賀県にはまだ知られていない穴場がたくさんあります。これからもその魅力を皆さんに楽しんでいただけると嬉しいです」と締めくくりました。


会場の様子













登壇者プロフィール




佐賀県知事 山口祥義(やまぐち・よしのり)

 東京大学法学部卒業後、旧自治省入省。内閣安全保障・危機管理室では災害現場の最前線を指揮。過疎対策室長として過疎問題に正面から取り組み、秋田県、鳥取県、長崎県など地方自治体での豊富な経験を有す。JTB 総合研究所、ラグビーW杯2019組織委員会など、民間でも活躍。2015年1月佐賀県知事に就任(現在3 期目)。





スクウェア・エニックス「サガ」シリーズ総合ディレクター  河津秋敏(かわづ・あきとし)

 株式会社スクウェア・エニックス所属。エグゼクティブプロデューサー、「サガ」シリーズ総合ディレクター。『ファイナルファンタジー』、『ファイナルファンタジーII』の開発における中心メンバーであり、のちに「サガ」シリーズ第1作目となる『魔界塔士サ・ガ』を生み出した。『ロマンシング サ・ガ』、『サガ フロンティア』、『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』などの「サガ」シリーズのほか、『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』、『ラスト レムナント』などを手がける。2024年には『サガ エメラルド ビヨンド』を発売。





スクウェア・エニックス「サガ」シリーズプロデューサー 市川雅統(いちかわ・まさのり)

 「サガ」シリーズプロデューサー/『ロマンシング サガ リ・ユニバース』プロデューサー。フィーチャーフォン/スマートフォン用タイトル『エンペラーズ サガ』、リマスター版『ロマンシング サガ2』、『サガ スカーレットグレイス緋色の野望』、リマスター版 『ロマンシングサガ3』、『サガ エメラルド ビヨンド』などのプロデュースも手掛ける。





幸楽窯 徳永陶磁器株式会社代表取締役 徳永 隆信(とくなが・たかのぶ)

 1967年生まれ、佐賀県出身。伝統ある有田焼窯元の5代目。京都市立芸術大学に入学し、父を越えるために様々なマテリアルを学ぶ。卒業後、ガラス業界でマーケティングやプレゼンスキルを習得。有田に戻り、オープンマインド指向で、様々な企業とのコラボレーションを実現。これからも有田焼の可能性を世界の人々に届ける革新のクラフトマン。


「ロマンシング佐賀」概要




 「ロマンシング佐賀」は、「サガ」シリーズ25周年を記念して、佐賀県と「サガ」シリーズがコラボレーションしたことからスタートした協同プロジェクトです。2014年から継続的に行われてきた「ロマンシング佐賀」は、佐賀県の情報発信、「サガ」シリーズの活性化にも繋がっています。
 また佐賀県では、佐賀県と継続的かつ多様に関わる「関係人口」の創出に取り組んでいます。長い間、手をとりあいながら成長してきた両者が、より強く末長い関係を築きあげながら、プロジェクトを遂行しています。


「サガ」シリーズについて




 「サガ」シリーズは、1989年発売の『魔界塔士サ・ガ』から始まる、スクウェア・エニックス発のロールプレイングゲームのシリーズ総称。シリーズソフトの世界累計出荷・ダウンロード本数は1,100万本を超え、JRPGを代表する作品のひとつとなっています。2018年にはスマホアプリ『ロマンシング サガ リ・ユニバース』をリリース。2023年8月時点で、全世界累計3,000万ダウンロード以上の人気作品となりました。また、「サガ」シリーズは2024年に35周年記念イヤーを迎え、最新作『サガ エメラルド ビヨンド』が4月25日に発売、そして10月24日(木曜日)にはフルリメイク作品『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』が発売されました。
 「サガ」シリーズ ポータルサイト:https://www.jp.square-enix.com/saga_portal/
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