美人がソンな理由6『戦争の原因になる』

傾国(美人のせいで国が滅びる、の意)という言葉が示すように、美人は争いごとの元凶となることが多々あります。トロイア戦争が起きたのは、トロイアの王子がスパルタ王から美人の奥さんを奪ったのが原因。しばしばサークルが崩壊するのは、美人を巡ってゴタゴタが起きるから。ヒーローが街をぶっ壊しつつ悪人と戦うのは、敵が美人を誘拐するから。

つまり、平和から一番遠いところにいるのが美人なのです。悲劇のヒロインに憧れる女性は多いかもしれませんが、当人からすれば迷惑千万。「こんな顔に生まれなければ静かに生きられたのに……」と毎晩枕を濡らしているのです。


 

美人がソンな理由7『常に自撮りをアップロードしなければいけない謎の義務感に襲われる』

TwitterやLINEなどの知り合いで、毎日のように自分の写真をアップロードしている美人はいらっしゃいませんか? 美人は常時自撮りを欠かしません。散歩に出かけたと言っては自撮りをアップし、テーマパークに来たと言っては自撮りをアップし、落ち込んだと言っては自撮りをアップします。どんな状況でも『必ず自分の顔を写真に収めます』。パフェだけを撮るのではなく、なぜかパフェの隣に自分の顔を並べます。

そこにあるのはもはや、切実な義務感。「みんなが私の顔を見るのを待っている……! 今日も早く私の顔を見せてあげなきゃ!」と思うと、親切な美人は自撮りをアップせざるを得ないのです。そのため非常に忙しく、自撮りを終える頃にはパフェも溶けてしまいます。

 


いかがでしたか? 美人はこんなにも苦労して生きているのです。とても常人が正常な精神を保てる生活ではないですよね。やっぱり普通の顔、普通の人生が一番。鏡を見なくても手が震えないことに感謝しつつ、健やかに暮らしていきましょう!

ライトノベル作家、翻訳者、ライターなど、無節操になんでもやっています。商業小説のデビュー作は『ごはん食べたい! -なんでもしますから?-』です。今の夢は自著のライトノベルがアニメ化されることと、ギャグ漫画の原作者になること。お腹いっぱい美味しいごはんを食べたいです。