3.夕食が21時を過ぎるなら、迷わず外食にする

ここまで「夕食をとる時刻」についてご紹介してきました。それだけ、夜に食事をする時刻がとても重要だということ。

言ってしまうと、19時に外食でラーメンを食べる方が、21時過ぎに自炊で栄養がきちんととれる食事よりもいいのです。
出典(『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』)

これは極端な例かもしれませんが、夕食を遅めに食べれば食べるほど、脂肪が蓄積されていくのは事実。夕食を早く食べるだけで、1週間で脂肪肝が約15%も減ったという研究もあるそうです。

「夕食は内容よりも時刻にこだわる。できるだけ早い時間に食べること」。これなら無理なくできそうですね。

4.グレープフルーツをおやつにする

フルーツの栄養価の高さはわかっているけれど、皮をむいたり切ったりするのが面倒で、そんなに食べない、なんて方もいるのでは。

小林さんが痩せたい方向けに勧めるのが、グレープフルーツです。

グレープフルーツの香りにはヌートカトンという成分が含まれ、それが痩せる細胞(褐色脂肪細胞や白色脂肪細胞)を刺激するため、香りを嗅ぐだけでダイエット効果が期待できるのだとか。

これは食べないと損! 食べる前に香りを十分に堪能するだけで、脂肪燃焼につながります。

5.朝食はとにかく噛む

1〜4を守ることで、正しい睡眠がとれると、朝おなかが空いて目覚めます。起きてから1時間以内に朝食をとると、体内時計の司令塔に「起きた」と伝えることになり、午前中のパフォーマンスが良くなります。

時間がとれないという人は、バナナ1本でも食べましょう。ちなみに、イモやマグロを食べると、体内時計がリセットされやすいという研究があります。
出典(『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』)

噛むと睡眠や心の安定に関わる物質「セロトニン」が増え、これが夜に睡眠ホルモンの「メラトニン」に変化。さらに、排便を促す大ぜん動運動も促される……と一石三鳥。

キレイになれる食習慣を実践すれば、ズボラさんでもスリムになって、今よりもっと美しくなれます。

小林麻利子さん
生活習慣改善サロンFlura主宰。ナイトケアアドバイザー。睡眠改善インストラクター。
20代の頃に肥満や生理不順、肌荒れ、過呼吸などに悩まされていたが、睡眠と入浴を中心に生活習慣を見直し、8キロの減量に成功。体の不調も消えたことから、自律神経を整えるためのあらゆるメソッドを研究し始める。講演活動やWeb連載のほか、テレビ・雑誌でも活動中。著書に『美人をつくる熟睡スイッチ』(ジービー)がある。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。