しました、しました! 思い出した! たぶん、「自分が唯一できること」って、言ったと思う。
臨機応変にかけては、すごいですよ。
例えば、衣装の小物が落ちちゃったとき、「どのタイミングで拾おうか」って、演じながら考えられるのは、やっぱり48グループにいたおかげ。劇場公演をずっとやっていたおかげです。
髪飾りが落ちた…、ここで舞台袖にパッと投げれば、わからないかな? とか。劇場公演のいろんな経験のおかげで、トラブルにも臨機応変に対応できる度胸が、自然と身につきました(笑)
ーー10年続けた強みですね。
うちのグループは皆、多少のトラブルには動じません。余裕ですぐ対応します。強いですよ。マイクが入らなかったら、地声でいきますし!
今回の『ZEROTOPIA』でも、記憶に残っているもの、残っていないものがありますが、小さなトラブルはありますよ。
小物が落ちちゃって、どこで拾おうかな? と思っているときに、たまたまバレンティーナ役の藤林美沙さんと、連携プレイで対応したこともありました。
でも、舞台はそういうこともあるから楽しいんだなって感じます。
ーー舞台上では何が起きるかわからないからこそ、日頃の共演者との関係が、すごく大事だなって思います。
そうなんですよね。どんなに舞台の経験をかさねても、ただステージに上がって芝居をするだけじゃ、心が動かないなって思います。日頃の関係性は、すごく大切だって思うんです。
それは、48グループにいるときから、ずっと心がけていたことでした。
地球ゴージャスは、何人もいるカンパニーなんですが、五朗さんと寺さんは、皆とご飯に行くんです。
でも、全員で行くとなると、皆とはしゃべれないから、数人ずつご飯の会に誘って、1対1でしゃべれる時間を作ってくれるんです。『クザリアーナの翼』のときもそうだったし、『ZEROTOPIA』のときもそうでした。
そういうところも、私が地球ゴージャスと出会って、カンパニーにすんなり入っていけた、ひとつの理由でもあると思ってます。
五朗さんと、寺さんは大先輩だから、「自分と似てる」という感覚をもつのはよくないと思うんです。だけど、これまで自分がやってきたことの、答え合わせになっているような気がするんです。
「自分、間違ってることしてないよね」
って。地球ゴージャスでは、これまで自分が正しいと思ってやってきたことの「答え合わせ」が、たくさんできている気がします。
ーーそれはすごく感じます。お手本というか。
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