「美味しんぼ」第1話の山岡士郎の不潔さがスゴい

新聞社の社員である主人公・山岡士郎と栗田ゆう子が、食にまつわるさまざまなストーリーを展開していくグルメマンガ「美味しんぼ」。30年以上に渡って連載され、アニメとドラマにもなったこの作品の第1話をあなたは読んだことがありますか?

現在連載中の本編では三児の父になり、比較的穏やかな性格の人物として描かれている主人公の山岡ですが、初登場時には、無精髭で鼻をほじり、洗顔後に雑巾で顔を拭く超不潔男として描かれていました。

今後の展開を匂わせる内容の面白さ以上に、山岡のインパクトに度肝を抜かれた読者は少なくなったことでしょう。長寿マンガになると、主人公や主要キャラクターの性格が驚くほど変化することはありますが、「美味しんぼ」もその典型のようですね。
 

過激ワード連発! 初期の「こち亀」の攻めっぷりがスゴい

主人公の変化が著しい作品といえば、週刊少年ジャンプで連載中のギャグマンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」も外せません。

下町の破天荒な警察官・両津勘吉の日常を描いたこの作品は、少年誌の最長連載記録を保持している世界一の長寿漫画。長く連載しているだけあって、初期の画風やストーリーは今とはまるで別モノなのです。

第1話の両津勘吉は、警官であるにもかかわらず野良猫に拳銃を全弾発砲したかと思えば、ロシアンルーレットで死んだ同僚の思い出を笑顔で回想する血も涙もない性格で描かれています(笑)。

少年漫画とは思えない過激な発言も多く、現在発行されている改訂版では、差しかえられているセリフも多いのだとか……。

今でこそ、笑いあり、涙あり、ドタバタ劇ありの作品として支持されている「こち亀」ですが、連載初期はかなり攻めていたんですね。