嬉しかったのは、一幕と二幕の間でメンバーが楽屋裏で待っていてくれたときの反応です。一幕が始まる前は、「超楽しみにしてます。頑張ってくださいッ!!!」とか、「頑張ってね!」ってニコニコしていたメンバーが、一幕が終わるとドヨーンとしてるんです。

ーードヨーンというのは…?

皆、「やられちゃったな」「魅せられちゃったな」という感じになってるんです。それを見たときに、“ヨッシャ!!!  メンバーの心を動かすことができたんだ。うちら魅せてやったんだ”って、嬉しくなりましたね。

毎回の公演でそう感じることができたので、達成感があったというか。思いっきり“ガッツポーズ”決めたくなるような感じでしたね。

ーー涙を流されたメンバーの方も多かったようですね。

そうですね。メンバーが泣く部分はファンの方とも、入った時期によってもそれぞれ違うと思うんです。たくさんのメンバーが刺激を受けてくれたみたいで、わざわざメールをくれたり、会ったときに「いろいろ考えちゃいました」って言ってくれたり。

ーーファンの方だと自分の置かれている環境に置き換えて見た方も多かったのではと思います。例えば、日野陽仁さん演じる“先生役”に自分を投影したり。それぞれが自分の中にストーリーを生んだのが、今回のミュージカルだったのかなと感じました。

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