子どもを叱らず褒めて伸ばしたいとは、親であれば誰もが思うはずですが、なかなか思い通りにはいきません。
日頃から子どもを叱ってばかりという家庭もあるでしょうが、何度叱っても言うことを聞かない子どもに諦めてしまっている親は少なくないでしょう。
しかしそこで諦めてしまってはいけません。子どもが生きていくために必要なことであれば、叱ってでも分からせる必要があります。
では、何度叱ってもなかなか言うことを聞かない、子どもの心に響かないのはなぜなのでしょうか。
そこで今回は、北條博厚さんの著書『6歳までの子育てに悩んだら読む本』を参考に、なぜ子どもは叱っても言うことを聞かないのか、叱ってもなかなか言うことを聞かない子どもへの「叱る工夫」についてお伝えします。
「叱れば分かってくれる」は親の期待に過ぎない!?
子どもがまだ幼く、まだ1歳だったとしても、いつもニコニコしているお母さんが急に怖い顔をして大声で怒鳴りはじめれば、雰囲気でお母さんが怒っていると察し、今やっていることをピタリとやめるものです。
しかし、一度叱ったからといって、もう二度とやらないかと言えばなかなかそうはならず、子どもは自分が「嫌だ」と思えばまた同じことを繰り返し、お母さんに叱られます。何度叱ってもまた同じことをする子どもに思わず「この子は頭が悪いのかな~」と思ってしまいがちですが、子どもとはそういうもの。
つまり何度も同じことで叱られる子どもは、なぜ自分が叱られているのかが理解できておらず、「叱れば分かってくれる」は、親の期待に過ぎないのです。
「子どもは何度叱っても同じことをするもの」そう肝に銘じ、お母さんは子どもが生きていくために必要なことを「叱る」ことを通じて分かるまで教えていく必要があると北條氏は言いますが、叱ってばかりではお母さんもストレスが溜まってしまいます。
そこは叱る状況をいかになくすかが重要で、日々子どもを叱ったり、褒めたり、おだてたりしながら、子どもにやらせることをやらせていかなければなりません。日々の生活や遊びに上手に介入し、同時に社会の決まりやルールをしっかり教えていけるといいでしょう。