そう思います。話すときの心持ちというのかな? それが、話を聞いてもらいたい人と、刺激をもらいたい人とでは、違うと思っているんです。
話を聞いてもらいたい人って、たぶん自分がどうしたいかはもう、自分のなかで決まっていると思うんです。ただ話すことで、背中を押されたいというか。
刺激をもらいたい人は、”自分ではどうしたらいいかわからない”とか、”自分とは違う意見を聞きたい”と思っているんじゃないかな。いずれにしても、相談とは、また違うと思うんです。
ーー佐江ちゃんは今、誰かに相談にのってもらうことはありますか?
「相談」っていうワードは最近全然使ってないですね。相談はしてもいないし、されてもいないかな。
ただ、「これ、どう思う?」「私は、こう思うんだよね」って、言ったことに対して、相手が「それはこうだよね」って、言ってくれることはあります。「なるほどな」と思うので、それは意見を聞いたことになるのかな。
あと、「刺激」かな。知らなかったことを知れるというか。大きく言ってしまえば、どれも「相談」なのかもしれないけれど。
ひと言日記の話につながるけど、愚痴や不安や、そのときのちょっとした感情を、昔ほど自分のなかにため込むことはなくなったと思います。感情をはき出せる場所は、友人、家族問わず、以前よりすごく増えたと思っています。
なので、今は、新しい「箱」も増えましたよ。
ーー「刺激をもらった」「相談にのってもらった」の他に?
そう! 「話を聞いてもらった」っていう、新しい箱です(笑)
ーー(笑)。まだまだいろんな「箱」や「引き出し」がありそうですね、佐江ちゃんには。
うーん、どうだろう(笑)
ーー(笑)。さあ、話をどんどん先に進めていきましょう!
はーい!
ーー「ミラチャイ」連載史上、佐江ちゃんがもっとも疲れていたであろう取材がありました。それは、舞台『AKB49 〜恋愛禁止条例〜』を、終えたばかりの頃の取材でした。(第80回)(第81回)(第82回)(第83回)
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