その7:生き生きとした表情は袋に入った時を狙う
猫の箱好き・袋好きは、猫と暮らす方々ならすでにご存じのことかと思います。猫ベッドを新調したのに、気に入ったのは空箱の方、などという思い通りにことが運ばない事例は、猫の飼い主なら一度は通る道と言えるでしょう。
そこを逆手に取り、いい表情を撮りたいときに、紙袋や空の段ボールに入ってもらって、その生き生きとした表情を撮らせてもらいましょう。
その8:ぷっくり膨らむマズルをアップで
「マズル」とは、鼻口部とも呼ばれる箇所。猫の場合、顔の前方に注意が向くと、口元のヒゲが前に向いてプックリと膨らむところに、多くのファンを抱えている、数ある猫愛でスポットの中でもトップ的位置付け、番付上位常連間違いなしの部位です。
そのマズルにしっかりピントを定めて、アップで撮影すると一定層に間違いなく刺さる猫写真のできあがり。マクロレンズを使うと、一層効果的です。
その9:猫と空との相性の良さを利用する
各所の猫島写真を引き合いに出すまでもなく、写真の背景となる青空と猫の表情とは、見事な相性を発揮します。普段はボーっとしすぎに見える表情も、不思議と凛々しく見えるものです。
野外で撮るのが難しい場合は、大きめの窓をバックに、ローアングルでカメラを構え、青空と一緒に猫が写り込むようにするのがオススメ。猫島上陸時には、青空と海とをバックに写せるポイントを見つけると、なおGoodです。
その10:美人猫を見つける回数は撮る回数に比例する
美人猫写真を撮る技術的なコツはいろいろありますが、美人猫になる一瞬に遭遇する回数は、撮る回数が増えれば必然的に増えます(確率は減少しますが)。
個人的に完璧に近い美しい表情も、常に捉えられるわけではありません。可能な限り猫の側に張りついて、居場所の違いや時間・気温の違いによる、くつろぎ姿勢の違いや表情の違いを観察してみると、奇跡の一枚をカメラに収められるチャンスに出会えますよ。
以上、美人猫写真から紐解いた、猫をかわいく撮るポイントでした。とはいえ、どんなにかわいい写真がWebで見つかろうとも、自宅にいる猫の顔を見れば「やっぱりうちの猫が一番かわいい」と思い直すまでが、猫と暮らす人間のお約束。一緒に暮らす猫の美人顔を収めるときにも、上記のポイントをご活用ください。