拡大画像表示
『Spinning』は、本作のサウンドの傾向を象徴する一曲。ホーンセクションがそれを特徴付けている。昨年リリースした『Something』から始まって、本作収録の『SURISURI [Spellbound]』『Sweat』とシングル曲ではホーンセクションを導入したジャズ/ソウル/ファンク調のナンバーを展開してきた彼ら。ニュークラシックソウル風情の最新シングル『Time Works Wonders』も颯爽としたホーンの音色が甘酸っぱい雰囲気を醸すタマラナイ逸品に仕上がっていた。
それらの曲がすべて、どこかノスタルジーをくすぐる懐古的な曲調であること。また、すべてのホーンセクションが生演奏であることも手伝って、アルバムにはハンドメイドな温もりや繊細さ、さらにはヴィンテージ感やエレガントさ、ゴージャスさが横溢。それに呼応してふたりのヴォーカルも聴き手を包みこむようなソフトなトーンが多めだし、なにより今回は激しく攻撃的なダンスナンバーが減少。全体的に柔和で穏やかな印象を与える仕上がりになっている。
チャンミン「東方神起=激しいダンス曲っていうイメージを少し変えてみたかったんです。“ファンのみなさんとともに”っていう気持ちをきちんと伝えたかったし、その気持ちはダンス曲じゃないほうが伝えやすい。今回はふたりの感情を込めた歌唱を聴かせたかったんです」
ユンホ「今回のレコーディングは今までとちょっと気持ちが違ったんですよね。一曲一曲、本当に歌詞を読み込んで、そこで表現されてる感情を考えながら歌っていきました。ツアーでやったら泣きそうっていうくらいの気持ちで歌った曲もあります」