【第2回】DEZERT 1stアルバム『タイトルなし』全曲解説ロングインタビュー

千秋（Vo）

――『タイトルなし』というタイトルも目立ちますよね。

千秋：そこも意識してないんですけど、今後のアルバムも全部『タイトルなし』でいいくらいですよ。

――ジャケットも変わっているんですか？

SaZ ：それがその前のジャケットはラフの段階でガチでお蔵入りになったから無いんですよ。

千秋：それO-WESTワンマンの無配CDで使えばいいんじゃないの。

SaZ：お、いいね。

――それは楽しみにしています。そして今回の作品は”アルバム”ですが、これまでは複数の楽曲が入った作品は”音源集”という体裁で発売されていたじゃないですか。その違いは？

千秋："音源集"に関しては、「好きな曲を適当に入れた」といえば言い方が悪いですけど、その時に出したかったものを、バランスとか考えずに入れてみたって感じです。今回は僕的に最初から最後までひとつの意味があるコンセプトの元で作ったので”アルバム”という形にしました。

SaZ：なるほど。

SORA：今までの作品を下げるわけではないんですけど、今回自分的に向き合えたことが多かったので、レコーディングも上手く行ったと思います。

――苦労したことや、こだわったことは？

SaZ：毎回苦労してるんですけど、結局CDを作るにあたって、経費的な部分が前よりは少し良くなったというか。僕がミックスをやってるんですけど、以前はあまり良くない音とかもあったりして、それをどうにかしてミックスしてたんですけど。今回は比較的良い音で録れたこともあるので、そこの作業は楽になった部分はあるかもですね。

タイトルなし

――では１曲目から順番にお話を伺いたいと思います。『----』と『「嘔吐」』。『----』の読み方は？

千秋：無いです！ １、２曲めでひとつの曲ですけど、みんなでスタジオ入った時のテンションで作った曲です。

SORA：この曲のドラムのフレーズ考える時がこのアルバムで一番時間がかかりました。

千秋：俺に罵声を浴びさせられてね！

SORA：最初はもっとシンプルだったんです。そしたら「つまらん」って言われて。たしかにそうだなと自分でも思って。１日「コラァ」と言われてから次の日１日スタジオ篭って叩いて録っての繰り返しで。結構がんばりました。

SaZ：スネアドラムはピッコロのなんです。

SORA：ココで言ってもしょうがないでしょ(笑)

SaZ：重要なんですよ。

SORA：俺が普段絶対使わないスネアを、SaZくんのアイデアで使ったんです。結果良かったです。だから今はライブでこの曲のためにスネア２個置いてますね。

SaZ：どこにでもあるスネアだからアイデアっていうほどではないんですけど、普通の「重そうな曲」にしたくなかったので、あえて高い乾いた音のスネアドラムを使いました。

SORA：最初はもっとドスの効いた音だったんですけど、一回それで録ったんですけど、やっぱ違うってなって。録り直しました。

――キラさんは？

キラ：ギターっすか？ じゃっじゃーじゃじゃじゃ！って感じですよね。