――9曲目『doze.』。歌詞は英語だと思っていた部分がひらがな表記なんですね。

千秋:どうしてだと思います?これにはすごい逸話があって…。歌詞はあったんですよ。でもそのデータがどっか行って、自分でも何言ってるかわかんなかったんですよ。自作自演の空耳アワーです(笑)。

――それはひどい。

SORA:ツアー前に歌詞カード見て、この曲もずっとやってきた曲だから、歌詞は見たこと無くて、俺もちょっと楽しみにしてたんですよ。英語だと思ってたし、レコーディングの時もなんかいっぱい書いてたから。ツアー出る前に歌詞カードを見て「どひゃあ」って。「ゆーあい のうぇ」ってなんだよ!って。

SaZ:それは皆思ってるよ。

千秋:ちなみにこれだけはしっかり言いますけど、ちゃんと意味ありますからね。ただ伝えるに値しないなと思ったんで。伝えることをやめました。

SORA:これでもどういう意味だなんだろうって何回も聴いてくれる子もいると思うし。

SaZ:ひらがなにすると何事もかわいくみえますね。ぜひ歌詞から入って欲しいですね。あと歌詞が二重になってるところがあるんですよ。この曲。右と左で聴こえる歌詞が違うんです。

千秋:曲の最後に俺がボソボソ言ってるんですけど、歌詞カードには載ってないんですけど。

――なぜ歌詞カードに載せなかったんですか?

千秋:その紙を無くしたんですよ。だから何言ってるかわかんないから困ったぞ、と。

――さっきからお話を伺っていますと、色々と無くしてますね。

SaZ:何回も強調しておきますけど、テキトーに作ってるわけじゃないですからね。

千秋:テキトーですよ。いい意味の「適当」があれば。

――そして『脳姦少年』ですが…。

千秋:これはメンバーの歌です。以上です。

SORA:それを聞いて聴き返すと「おお」ってなりますよ。

SaZ:なりません。

千秋:嫌なのは、僕がそういう考えだと思われることで。聴いた人は俺が歌詞を書いたから、俺がそういうことを思っているのではとなるかもしれないが、俺はそんな変なヤツじゃない。

SaZ :逸話を思い出した! 落としのセクションでギターが鳴り始めるんですけど、ここはベースアンプ使ってます。

千秋:その話、微妙!

キラ:僕がギター弾いてる時に「弾いてて!」といろいろやってて、「これだ!」って。

千秋:そうやってレコーディング中に二人で盛り上がってるのを見て、俺はずっと「ライブでどうやって弾くんやろな…」って。いざスタジオ入ったらキラくんが「うーん」って困ってて、弾かれへんやん! って

キラ:このギターはオルゴールのイメージですね…。

――そして『教育』ですが。

SaZ:この曲は自然とアルバムの最後の曲になったんですよね。

千秋:このアルバムではじめてできた曲ですね。

SORA:歌詞すぐ覚えられましたね。

千秋:これは■■■■■■■の曲ですよ。教育するだけしていなくなっちゃって!

――あら…。

SORA:だからライブでやってるとニヤけちゃうんですよね。「別に憎んでない」とか千秋はその頃実際言ってましたからね。

SaZ:(楽器隊的には)最初はもう少しニュアンスが違う楽曲だったんですけどね。

SORA:この曲スタジオでプリプロやってるときに、ライブ映像が目に入り込んできたんですよ。最後の「嫌いさ!」のところだけドラムのフェイズが変わったんですよ。WESTで、皆が頭を振りまくってる中、千秋が棒立ちしてる絵が浮かんで…。

千秋:じゃあ俺めっちゃ動くわ。

キラ:この曲は音出した時に、グッと来ますね…。はい…。

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