安全のポイントは「自転車」にもあり!

心構えだけでなく、安全に自転車に乗るには、メンテナンスも大切です。
以前、「なんだかペダルが重いし、スムーズに曲がれないな」と感じて、帰ってから調べてみたら、タイヤの空気がかなり抜けていたことがありました。タイヤにしっかり空気を入れると、登り坂も楽チンに上がれるようになって、驚いた記憶があります。

ブレーキも、ブレーキワイヤーが緩んだり、ブレーキパッドが摩耗してくれば、制動距離が伸びて、なかなか止まってくれなくなります。タイヤやブレーキは消耗品で、次第に劣化するので、定期的なメンテナンスが欠かせません。自分でのメンテナンスに自信がない方は、自転車専門店で定期的に見てもらうのがベストでしょう。

あるいは、「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、「安い自転車を買ったら、チェーンが外れたまま戻せない」「安価な自転車は錆びやすく、実はメンテナンスの手間がかる」などの話も、しばしば耳にします。

私たち消費者は、「自転車の安全性なんて、どれも大差ない」と思い込みがちですが、実際には、品質にかなりの優劣があるようです。
 

あなたの自転車は付いてる? 確認しておきたい「マーク」とは

では、販売されている自転車の安全度は、どう判断したらいいのでしょうか。
子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意分野とする自転車ジャーナリストである、遠藤まさ子氏のコメントを紹介します。

『自転車の安全性は見た目だけでは判断しづらいもの。そこで参考にしたいのが自転車マークです。安かろう悪かろうのいい加減な作りの自転車では、規定の安全基準をクリアできません。個人的な経験ですが、 自転車マークの付いていない格安自転車は、半年ほどでメンテナンスもできないほどにボロボロになってしまいました。』
(自転車ジャーナリスト・遠藤まさ子氏)

たとえば、自転車の安全性を示すマークとして、『BAAマーク』が存在します。
『BAAマーク』とは、一般社団法人自転車協会が定める「フレーム強度」「ブレーキの制動性能」「リフレクタの反射性能」など、約90箇所の検査項目をクリアした自転車のみに貼付されるマークです。

自転車のサドルの下の縦パイプに貼られており、主に国内メーカーを中心に貼付されています。この検査内容は、自転車マークの中でも、細かく厳しい内容となっているそうです。

子ども二人を乗せられる自転車である証『幼児2人同乗用自転車』も、このBAA基準とともに貼られ、その検査項目は子どもを乗せた場合の負荷を考慮したものとなっています。覚えておいて、損はありません。
 

子どもの自転車運転にはキケンがいっぱい!

自転車は、大人が運転していても、危険な場面が多々あります。子ども一人での運転となれば、言わずもがな。近年、自転車事故で加害者・被害者になってしまった人々のニュースを見かけて、我が子の心配をする方も少なくないはずです。

幼児のときはまだしも、小学校に入学する年齢になれば、次第に一人での行動も増えてきます。せめて、自転車の安全性能は、しっかりしたものを選びたいですよね。

平成26年11月にリリースされた、『自転車の安全利用促進委員会』による調査に、興味深いデータがありました。

子どもがいる30代〜40代のママたちに、「あなたはお子さんが自転車を利用する際に心配なことは何ですか? 」と質問したところ、約8割が、加害者・被害者問わず「子どもが事故に遭うこと」を心配しているとの結果が出ました。

ところが、「今まであなたがお子さんの自転車を購入した際に重視した点は何ですか?」という質問に、「安全性」と回答したのは、約5割にとどまっているのです。

トップの回答は、「子どもの体型にあっているか」「子どもが乗りやすい自転車であるか」なので、安全面へ意識は向いているものの、自転車の車体そのものの安全性には、充分に意識が向いていない、というわけです。

先ほど紹介したBAAマークなど、自転車の安全性を示すマークを気にする方となると、たった2割なのだそうです。