秋バテの主な原因

秋バテの背後には、夏の間にからだに蓄積した「隠れた疲れ」と、それを引き出してしまう秋特有の気候変化があります。続いて、秋バテの主な原因を解説します。

1.自律神経の乱れ

自律神経は交感神経と副交感神経がバランスをとって機能しており、猛暑の夏を乗り越えるためにフル稼働します。夏の間に冷房と外気の温度差や睡眠不足、食生活の乱れなどが続くと、自律神経への負担が大きくなり、バランスが崩れやすくなるのです。

自律神経が乱れた状態で秋を迎えると、気温や気圧の変化が激しくなり、乱れた自律神経がますます混乱してしまいます。これにより、体温調節や内臓の働きがうまく機能しなくなり、不調につながってしまうのです。

2.内臓の冷え

夏に冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎることも、秋バテにつながる要因のひとつです。冷たい物を摂ると、胃腸を直接冷やしてしまい、胃腸の機能が低下します。さらに、冷房の効いた室内で長時間過ごすことで、内臓まで冷えきってしまい、消化吸収がうまくいかなくなるケースもあります。

これにより食欲不振や胃もたれを感じるようになり、必要な栄養が摂り込めないことによるエネルギー不足から全身のだるさにもつながるのです。

3.水分不足

秋になり涼しくなると、喉の渇きを感じにくくなり、夏の間よりも水分補給の頻度は減りがちです。しかし、汗や呼吸などによって水分は失われるため、知らぬ間に水分不足に陥っていることもあります。

体内の水分が不足すると、血流が悪くなって必要な酸素や栄養が行き届かなくなり、疲れや冷えを感じやすくなります。