社会全体、もっと自由に子育てを楽しめたら

――アーティストによっては、主催者側で託児サービスを提供しているところもありますよね。

高見「ももクロのライブも、めちゃめちゃ家族連れに優しいんですよ。親が預けることはできないけど、子どもと一緒には楽しめるようにキッズゾーンもあって。プレイマットみたいなところで子どもが自由に遊べるんです。

会場によって違うんですけど、会場内の別室とかにスペースもあって、モニターでライブが見られたりもします。

子どもがわかってきて一緒に楽しめたら、それもいいのかなと思いますね。

『子ども祭り』っていう子連れ限定のイベントもあって、夫と息子と参加しましたけどやっぱり落ち着かない(笑)。夫もキッズスペースに積極的に連れていってくれるんですけど、いなくてもやっぱり気になるし。

なので、一緒に楽しめるまでは、託児っていう選択肢もあってもいいんじゃないかなって思います。託児サービスが、選択肢のひとつとしてあればいいなって。

そして、このサービスをやることによって、主宰者側でももっとやってくれたらいいなっていう思いもあります。主宰者側がやってくれたら一番安心ですし、会場内の別スペースでやってくれたらすぐに迎えに行けてうれしいじゃないですか。

こちらが声をあげることで、主宰者側に託児の需要に気づいてもらって、ぜひどんどんやってほしいなって思います」

――このサービスを通して、子育ての環境が少しでもよくなればうれしいですね。

高見「本当に、子育てがこんなに大変だなんて、産んでみるまで知らなかったです。学校の授業で教えておいてほしかった(笑)。抱いていたイメージと違いすぎて…。

それに、平日のほとんどがワンオペなのに、休日夫に子どもの面倒をみてもらうときになんとなく引け目を感じるんですよ。全然感じる必要ないのに。そういう自分にも腹が立つんです(笑)。

社会から植え付けられてるものがあるのかなって。社会がよくなれば、きっとそういう意識も変化すると思うんですよね。

なので、子育て中のママも、気兼ねせず出かけてねって思います。社会全体がもっともっと自由に、子育てを楽しめたらいいですよね」

まとめ

産後はママがある程度赤ちゃんに付きっきりになるのは仕方ない面もありますが、周囲の協力やこういったサービスの普及で少しでもリフレッシュできれば、ママが育児ノイローゼに陥りがちな現代日本の子育て環境も良くなりそうですよね。

高見さんの託児サービスの進捗は、ツイッターや開設したばかりのHPで確認することができます。自身の託児サービスはもちろん、「この会場の近くではこんなサービスもあるよ」といったさまざまな情報も随時HPで紹介していきたいとのこと。

子どもを預けてコンサートに行ってリフレッシュしたいと思っているママは、ぜひ活用してみてくださいね。

【取材協力】高見ゆきさん
都内在住のワーキングママ。子どもも大人も笑顔でいられる、子育てしやすい社会にするべく、臨時託児サービスを準備中。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。

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