年内に最低でも一回はやりたい!

――では、全国の託児サービスがわかるようなポータルサイトの運営、ではなく、託児サービスそのものをやってみようと思ったのはどういう経緯で?

高見「議員になるための講習会に参加したあと、じゃあ自分に何ができるかなって考えたとき、amazonで『社会 変える』って検索したら病児保育のフローレンスの代表、駒崎弘樹さんの本が出てきたんです。

お母さんがベビーシッターをされていたそうなんですが、お客さんで、子どもが熱を出して看病するために会社を休んだら会社をクビになってしまった方がいたと聞いて、『そんなのはおかしい!』という想いから病児保育のサービスを始めることにつながったそうなんです。

その本に大分影響を受けましたね。自分にできることはなんだろうって考えて、社会福祉協議会にも相談しにいきました。

でも、そうこうするうちに、1月15日を迎えたことが大きなきっかけになりました…」

――なんの日だったんですか?

高見「応援しているももクロのメンバーの一人が、この日に卒業を発表したんです。15日に発表して、21日のライブが5人そろった最後のライブになるということで、あまりにも急でした。なので、子どもの預け先を確保できず参加できないというファンの方もけっこういて。

その状況を受けて、私が今できることは、こういったライブのときに安心して子どもを預けられる託児サービスを実際に作ることかなっていう思いに変化したんです」

――それで、5月22日の朝にあのツイートをされたんですね。

高見「ももクロの10周年ライブの日で、興奮して眠れなかったんですよ。

何人か、私がこういうことをやろうとしてるってことを知っているファン友達もいたので、ライブの日だし絶対起きているだろうから、リツイートしてくれるかなって。それでも40くらいだろうなって思ってツイートしたら、あれよあれよと」

――ものすごい拡散されましたよね(笑)。反響はいかがでした?

高見「『子育て中にリフレッシュなんて』『コンサートで子どもほったらかすなんて最低』っていう辛辣な意見もあるにはありました。でも、もうちょっと叩かれるかなと思いましたけど、全体的には好意的な意見が多かったです。

それと、『保育士の資格を持っているので協力したい』という声をたくさんいただいて、潜在保育士さんの多さを感じましたね。

他にも、学童で働いている方や小児科の看護師さん、お子さんのいるカメラマンさんなどが協力したいと言ってくださったりと、さまざまな方から声をかけていただきました。

独身の方でも、将来自分が子どもを産んだときにそういうサービスがあってほしいという意見もあり、多くの需要があることを感じました」

――具体的には今、どのように進めているんですか?

高見「『にじいろポッケ』という、同人イベント時の託児サービスをされている団体さんを参考にさせていただいています。にじいろポッケさんのコンサート版みたいなものができればいいのかなって。

クラウドファンディングでにじいろポッケさんが資金を募っているのを見て、締め切りは終わっていたんですけど、メールしました。寄付をすれば、にじいろポッケが今までに培ってきた託児ノウハウを提供します、という内容だったので、寄付するのでぜひノウハウを教えてください、と。

にじいろポッケさんは、イベントに合わせて昼間の託児をされているんですけど、コンサートとなると夜の託児がメインになるので、子どもを寝かせないといけないかもしれないし、場所もどういうところが適しているか、布団なども用意する必要があるのか…とか、詰めないといけないところはまだまだあります。

にじいろポッケのチャイルドマインダーさんとも打ち合わせさせていただきながら、進めているところです。

私が保育関係では素人なので、スタッフに関してもにじいろポッケさん経由でお願いしています。安心して子どもを預けていただくためにも、プロの方に任せてやっていただくのが一番かなと」

――いつ頃から始めたいというのはありますか?

高見「場所さえ借りられれば年内に最低一回はやりたいなと思っています。

B’zさんとか東方神起さんとかジャニーズさん、いろいろなアーティストのファンの方からお声はいただいていて、どの会場のどのアーティストのライブで始めるのか、現在探しながら動いているところです」

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