3. ステンドグラスでも「自分は世界の支配者だ」と誇示
タワー・オブ・テラーの正面にある入口の上には、ハリソン・ハイタワーの紋章があります。
両脇に刻まれた2つの「H」は、ハリソン・ハイタワーの「H」であり、王冠や竜、盾等が用いられたデザインをしています。
そして、紋章の下には「MUNDUS MEA OSTREA EST」という文字が。
ラテン語で「世界は私の牡蠣である」と言う意味。一見、意味がよくわからないのですが、そのヒントが、その先の入り口上のステンドグラスにあります。
建物外からよりも、内側からの方がよく見えるのですが、ここには、誇らしげに立つハイタワーの姿が……。
半円の縁には小さな文字で、「THE WORLD IS MINE OYSTER, WHICH Ⅰ WITH SWORD WILL OPEN」と書かれています。
こちらは英語でここにも「OYSTER(牡蠣)」という言葉が登場しており、これは「世界は私の牡蠣。これを私の剣で開いてみせよう!」という意味。
先程の建物入口上の紋章にも「貝」の上に「地球」があり、そこに「剣」が刺さっています。
これは「世界は私の手の中にある。どんな困難でも、牡蠣の貝を剥くように、その剣でこじ開けてみせよう!」という、ハイタワーの自己顕示欲や野望を表現しているようです。
よく見ると、ホテルの建物のあちこちに、この「貝に剣が刺さっている彫刻や飾り」がある事がわかります。
更にハイタワーが立つステンドグラスの左右には、「昼」と「夜」を表す太陽と月があり、彼の杖が指している場所は、ニューヨークなのです。
これは「昼夜を問わず、ニューヨークを中心に世界は私の支配下にある」と言う意味なのかもしれませんね。
現在開催中の特別版「タワー・オブ・テラー:LEVEL13 “シャドウ・オブ・シリキ”」。週末は長い待ち時間になると予測されます。
今回ご紹介した3つのエピソードは、目立つ場所にありながらも、気にしていないとなかなか見つけられないものでもあります。
他にもこうしたエピソードは、まだまだたくさん隠れていますので、待ち時間に色々探してみてくださいね!