モチベーションが下がることって?

次に、妻からこう言われるとモチベーションが下がる、こんなことがあるとモチベーションが下がるなどの具体例を挙げていただきました!

A「妻からあからさまに褒められること。また遠回しに家事をやってほしいと言われること。答えは決まっているのに、あえて意見をゆだねられるとことなどあったと思います。

女性からすれば気を使っているのかもしれないですが、『子ども扱いされている』『わざわざ遠回しに言われるほうが嫌だ』という男性も多いと思います。ストレートに『今日は、洗い物担当ね!よろしく!!』と言われたほうがその後、動きやすいような気がします。」

三木「うちでは家事の主担当は僕なので、妻から家事について何か言われてもモチベーションが下がることはありません。

普段、自分の中でモチベーションが下がりがちなのは夕飯のメニューが決まらないとき。夕方5時くらいになって『晩飯どうしようかな、冷蔵庫空っぽだしな…』など、とにかくメニュー考えるのがしんどいですね。

このときもSNSに『晩飯めんどくさいなー』なんて投稿してしまうことも。でも『うちは今晩カレーです』などとコメントしてもらえると『うちもカレーにしようかな』となり、メニューが即決まることもあって、モチベーションも上がります」

パパにカジメンになってもらうためのアドバイス

なかなか家事参加してくれないパパを持つママに対して、パパに家事参加してもらうためのアドバイスをいただきました!

A「夫が率先して家事をするには『自分事化』が重要だと思っています。やらないのは、普段の生活の中で『自分がやることではない』と無意識に考えてしまっているから。

私が思うに『やる気がない』のではなく『家事をする』という考えそのものが夫の選択肢に入っていないのです。なぜ、家では家事をやらないのに、BBQに行くと男性陣が率先して料理をするのか。それはきっと『これは男の仕事だ!』と自然に考えているからだと思うんですよね。

家のルールはご家庭によってさまざまだと思いますが『役割分担しよう!』という形で、夫婦のルールを決めて役割を明確化してあげれば確実に参加しやすくなると思います!

また、こう言うと男性陣には怒られるかもしれませんが、総合して、家庭内では妻が夫をうまく転がすくらいがちょうどよいと思います(笑)」

三木「二つあります。一つは『パラレル家事』にすることです。『〇〇していないほうが〇〇する』という風に夫婦が同時並行で家事をするんです。例えば、『ご飯を作っていないほうが洗い物をやる』『掃除をしていないほうが洗濯をする』などです。これで不公平感がなくなります。

もう一つは、奥さんが家事を夫にお願いするときに『締め切りを設ける』ことです。奥さんとしてはやってほしいタイミングがあるかと思いますが、『今、洗い物やってよ』『今、掃除一緒にやってよ』と言ってしまうと言われたほうは『え、今?』イラっとしてしまいます。

やろうかなと思っていても、今すぐを強要されるとやりたくなくなってしまうことも。

コツは、締め切りを決めることです。『お風呂入る前までに洗い物やっておいてくれる?』などと言うと、自分のタイミングで動きやすくなります。出かける前に、寝る前までになど何でもOKです」

いかがでしたか? パパが家事参加するためには、それぞれ独特のきっかけがあるようです。また、コツをつかめば、パパはすんなり家事参加してくれるかも! ぜひヒントにしてみてくださいね。

【取材協力】三木智有(みき・ともあり)さん
NPO法人tadaima!代表・家事シェア研究家。
2011年に”ただいま!”と帰りたくなる家庭で溢れた社会の実現を目指し、家事シェアを広める活動を開始。日本唯一の家事シェア研究家として、2016年内閣府「男性の暮らし方・意識の変革に関する専門調査会」委員に選任。
元インテリアコーディネーターの経験を活かした、子育て家庭のモヨウ替えを年間100件以上行う。パパが家事育児を楽しむための方法などを自社メディアにて更新中。