地底800メートルの世界へ! 縦穴を利用した「テラベーター」
話はツアーに戻って、続いて次の場所へ。ここは溶岩の洞窟の1番奥の部屋。ネモ船長はこの洞窟を掘り進めていくうちに、縦に伸びる深い大きな縦穴がある事を発見したのです。
そして、この穴を利用して地底に行く事のできるエレベーターを4つ建設しました。
船長は自分の発見などに科学的な名前をつけるのが好きなのですが、この巨大なエレベーターは「テラベーター」と名付けられました。これは、ラテン語で「地面」を表す「テラ」に「エレベーター」を組み合わせた造語です。
このテラベーターは、私達がいる位置から地底までの約440ファゾム、ファゾムとは深さを表す単位で、1ファゾムがおよそ2メーターですので、約800メーターの地底にネモ船長はベースステーションという基地を建設しました。
そしてそこから地底走行車で探検ができるようにしたのです。「今日は探検できませんが、ゲストの皆さまはここから乗車して頂けます」と助手。
最後の部屋、ネモ船長の書斎へと一行は進んでいきます。
普段は絶対入れない部屋で、助手たちも入る事はない場所でもあります。
船長はここ以外にも潜水艦の基地からもすぐアクセスできる場所にも別の書斎を持っています。こちらの書斎は主に地底探検の地図の作成をする場所です。
船長は地図を作製する時は、常に正確なものを作成することを心がけていました。
と、言うのも、不正確な地図で探検することは、地図を持たずに探検するよりもはるかに危険だからです。
この部屋には作成中の地図があるのですが、この地図には男性の姿が描かれています。実はこれがネモ船長なのですね。
なぜここに自身の姿があるのかはわかりませんが、この場所でもついさっきまで誰かが作業をしていた様な様子がうかがえます。
書斎を出て入口に戻り、このツアーで受けた説明を元に、またぜひアトラクションも体験していただきたいとの話があり、ツアーは終了します。
全体で約15分程度の短いツアーですが、細かな物語や設定がうかがい知ることができ、これまで以上により一層アトラクションが楽しめるようになります。
2015年は残念ながら終了してしまったようですが、今回ご紹介した物語を元に、またちょっと違った「センター・オブ・ジ・アース」が楽しめるかもしれませんね!