紫外線や過度な運動は細胞をどんどん錆びつかせる

ここまで糖化を防ぐ食事術をご紹介しました。糖化と同じくらい気をつけたいのが「酸化」です。体内の細胞が「コゲる」糖化に対し、「サビる」のが酸化の特徴。

生きている限り自然と発生する「活性酸素」という物質が、体内に過剰に発生してしまうことで、酸化は引き起こされます。

ただし、酸化のもととなる活性酸素は減らせます。「酸化を防ぐ食事術3カ条」を押さえておきましょう。

1.抗酸化食品を食べて。飲み物はコーヒーや赤ワインを

ビタミンCやビタミンE、ビタミンAなどの抗酸化成分を豊富に含む食品を食べると、酸化によって傷ついた細胞がケアされ、新しい細胞が作り出されるようになります。

飲み物は抗酸化成分のポリフェノールが豊富なコーヒーや赤ワインを選んで。

2.スポーツ・レジャーの前後に抗酸化食品をたっぷり摂る

体をたくさん動かした日には、活性酸素が大量発生している可能性があります。そのため外出する前日・当日の朝晩に、抗酸化食品を積極的に摂取してください。

3.腸内環境を整える

繰り返しになりますが、やっぱり腸内環境を良くすることが大事。食物繊維や発酵食品を意識的に摂取して、便秘知らずの状態に整えることです。

食物繊維をもう5g摂れば、美肌菌の棲み家が整う

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、女性の1日の食物繊維摂取目標量は18g以上なのに対し、実際は13g(同「平成28年国民健康・栄養調査」)と5g足りないことがわかっています。あと5g多く摂る意識を持って。

1.食物繊維は1日20~25gの摂取を目標に

理想は1日18gですが、便秘がちな方の場合は、もう少し多めに摂るのが良いでしょう。便秘をしないことが腸内環境改善につながります。目安は1日20〜25gと考えて。

2.毎日2品以上の発酵食品を摂る

発酵食品には善玉菌が豊富に含まれています。味噌や納豆、漬物、甘酒、キムチ、チーズなど、発酵食品はいろいろありますが、それぞれに含まれる菌の種類が異なるため、いろいろな食品を摂取するのが◎です。

3.白砂糖をやめてオリゴ糖を使う

白砂糖は血糖値を急上昇させる食材のひとつ。一方、オリゴ糖は食後の血糖値上昇を抑えるだけでなく、腸内のビフィズス菌の栄養となって、善玉菌を増やし、腸内環境を整える作用もあります。

たった1マイクロメートル、髪の毛の太さの100分の1サイズの美肌菌が、肌の老化を食い止めて、美肌を保ってくれています。

何歳からでも遅くはありません。ここでご紹介した美肌菌を増やす食事術を実践し、いつまでも健やかできれいな肌をキープして!

メイクアップアーティスト。22歳で、日本育ちのフランス人。化粧品やメイクに関してはもちろん、美容に関する情報も発信する。「とまり木のコラム」の美容・ヘアメイクコラムを担当。