世界巡回をして大きな話題を呼んだ大回顧展の公式図録、待望の邦訳!


『草間彌生 1945年から現在』書影

株式会社青幻舎は、『草間彌生 1945年から現在』を4月下旬に刊行しました。本書は、2022年から2023年にかけて香港の美術館「M+」で開催され、のちに巡回した大回顧展「Yayoi Kusama 1945 to now」の公式図録の日本語版です。

■ 書籍概要
世界的な評価を獲得した稀有な芸術家の一人、草間彌生(1929‒)は、その80年にわたるキャリアにおいて、幅広く、かつ多様な活動を通して世界中の観客と深いつながりを築いてきました。

本書は、これまでに開催された中でもっとも包括的な展覧会「Yayoi Kusama 1945 to Now」(2022~2023年M+[香港]、ビルバオ・グッゲンハイム美術館[スペイン]、2024年セラルベス現代美術館[ポルトガル])のカタログの完全日本語版です。第二次世界大戦の終戦を迎えた1945年を起点に、現代に至るまでの唯一無二の草間の歩みを400ページにおよぶ圧倒的なボリュームでたどります。

作品は6つのテーマ(「無限」「集積」「バイオコスミック(The Biocosmic)」「ラディカル・コネクティビティ(Radical Connectivity)」「死」「生命の力」)に分けて構成され、草間が10歳前後に描いた初期のドローイングから〈無限の網〉などの代表作、そして近作の大型絵画シリーズ〈わが永遠の魂〉まで300点を超える図版を掲載します。

さらに「著作選集」として、エッセイや詩、ステートメント、小説など、初期から現在までに執筆された膨大な著作の一部を抜粋して掲載。また、多くの資料写真を含む詳細な年譜や草間の展覧会を担当してきた世界のキュレーターによる鼎談も収録した、充実の内容です。

現代美術を語るうえで欠かせない存在となった前衛芸術家・草間彌生の驚くべき作品群を明らかにします。



■本書の内容
◆表現の核心に迫る「6つのテーマ」
その長きにわたる制作活動を、作家性を象徴する「無限」「集積」「バイオコスミック(The Biocosmic)」「ラディカル・コネクティビティ(Radical Connectivity)」「死」「生命の力」の6つのテーマに分類し、紹介。絵画、立体作品、インスタレーション、映像、パフォーマンスなど、草間の多様な表現活動に通底するものに迫ります。

無限(Infinity)





集積(Accumulation)





バイオコスミック(The Biocosmic)





ラディカル・コネクティビティ(Radical Connectivity)





死(Death)





生命の力(Force of Life)





◆充実の資料
草間の展覧会を担当してきた建畠晢(草間彌生美術館館長)や片岡真実(森美術館館長)をはじめ、イギリス、中国、香港の美術館館長やキュレーターによる座談会や、多くの資料写真や時事を含めて草間の人生と作品をたどる詳細な年譜のほか、これまで草間が語り、綴ってきた膨大な著作の中から16点を厳選し、「著作選集」として掲載。若き日に渡米を目指し交わしたジョージア・オキーフとの往復書簡や60年代にニューヨークで行ったハプニングのステートメント、日本帰国後の「スキャンダルメーカー」の評に対抗した声明文、村上龍氏によるインタビューなど、貴重な資料がまとめられています。

豊富な資料写真と、各年代の主要な社会的出来事を通して辿る年譜


近年草間彌生の大規模展を手がけた美術館の館長やキュレーターが集まって開かれた座談会の記録


当時長野県に住んでいた26歳の草間が、本でその作品を知ったアメリカの画家、ジョージア・オキーフに宛てた手紙

■編者プロフィール
ドリアン・チョン(Doryun Chong)
アジア初の世界的な視覚文化美術館、M+(香港)の副館長兼チーフ・キュレーター。2013年、M+の初代チーフ・キュレーターに就任。以来、常設コレクション、展覧会、学習活動、出版物、デジタルコンテンツなど、キュレーションとコンテンツに関するすべてのプログラムと活動を統括している。またM+の学際的なキュレーターチームとともに、2021年11月のグランドオープンに向けて、革新的な一連の展覧会、展示、委託制作の実施を指揮した。M+以前はニューヨーク近代美術館、ミネアポリスのウォーカー・アート・センターなどに勤務。高く評価された展覧会に「Tokyo 1955-1970」(MOMA、2012年)、「Tetsumi Kudo: Garden of Metamorphosis 」(ウォーカー・アート・センター、 2008年)、「House of Oracles: A Huang Yong Ping Retrospectives」(ウォーカー・アート・センター、2005年)などがある。『M+ Collection Highlights 』(2022年)の共同編者。

吉竹美香(よしたけ・みか)
戦後日本美術を専門とする米国在住の美術史研究者、インディペンデント・キュレーター。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で美術史の修士号と博士号を取得し、その研究は国際美術評論家連盟(AICA)賞を受賞した展覧会「Requiem for the Sun: The Art of Mono-ha(太陽へのレクイエム:もの派の美術)」(2012年)へと結実した。ハーシュホーン美術館・彫刻庭園(ワシントンD.C.)のキュレーターとして「Yayoi Kusama:Infinity Mirrors」(2017-2019年)を企画し、北米5カ所の美術館を巡回して大成功を収めた。ゲスト・キュレーターとしての展覧会には、ニューヨーク植物園での「KUSAMA: Cosmic Nature」(2021年)、ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)での「Yoshitomo Nara」(2021-2022年)、ロサンゼルスのハマー美術館での「Breath(e): Towards Climate and Social Justice 」(2024年)などがある。




■ 書誌情報発売:2026年4月下旬
書名:草間彌生 1945年から現在
編集:ドリアン・チョン、吉竹美香
翻訳:田辺希久子、松尾真奈美
判型:A4変
総頁:400頁
製本:上製
定価:11,000円(本体10,000円)
ISBN:978-4-86831-006-8 C0070



プレスリリース
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