浮いた月2万円を「運用」に回すと、未来はどう変わる?
固定費の見直しによって浮いたお金を、ただ銀行口座に眠らせておくのはもったいない選択です。
これからは資産をただ貯めるだけでなく、「運用」によって老後のために働いてもらいましょう。
長期・積立・分散投資がもたらす効果
「投資は元本割れが怖くて一歩が踏み出せない」という不安もあるかもしれません。しかし、金融庁のデータ(※1)によると、資産や地域を広く分散して長期で積立投資を20年行った場合、過去の実績ベースで投資成果は年利2%〜6%の間に収束するという結果が出ています。
※1 金融庁「NISA早わかりガイド」長期投資の運用成果データより
10年間の積立シミュレーション
ここで、固定費を見直して浮いた月2万円を年利4%で10年間、複利で積み立て運用したシミュレーションをしてみましょう。
シミュレーション結果:約293万円(※2)
現金のままだと元本240万円ですが、運用に回した場合、あくまでシミュレーション結果ですが、約53万円もお金を増やすことができる可能性があります。
この運用で得た利益には通常なら約20%の税金がかかりますが、NISA口座なら非課税になります。増えた分を丸ごと受け取ることができるため、運用の際はぜひ活用しましょう。
※2 金融庁「つみたてシミュレーターにて試算(年利4%・10年・毎月2万円積立)
「浮いた2万円」が定年後の生活の心強い味方
総務省の家計調査報告(※3)によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の毎月の赤字額(可処分所得から消費支出を引いた不足分)は、毎月平均約4万円前後とされています。
つまり、今あなたが固定費を見直して生み出す「月2万円」と、それを育てた資産は、定年後の毎月の暮らしの赤字を埋めてくれる心強い味方になります。
※3 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年平均結果の概要」
固定費を整理することは、決して「生活の質を落として我慢すること」ではありません。子育ての終わりというライフステージの変化に合わせて、家計を今の自分たちの「身の丈」に心地よく合わせていくポジティブな作業です。
これまで家族のために一生懸命頑張ってきたからこそ、これからの時間は、自分たちの未来を豊かにするためにお金を賢く使っていきませんか。
【執筆者プロフィール】
田端 沙織(たばた さおり)

キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャルプランナー
証券・運用会社で10年超の勤務経験を活かし、ファイナンシャルプランナー・金融教育家として「正しく・分かりやすく」お金のことや資産運用について伝える講座や相談業務を行っています。得意分野は資産運用。中学生1人と小学生2人を絶賛子育て中。



















