生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、虫歯の原因となる菌はなんと“ゼロ”!
それなのに、成長する上でいつの間にか虫歯になってしまうのは、なぜでしょう?
とっても重要なことなのに、虫歯の予防は赤ちゃん学級でも出産院でも指導がないのが現状です。
母子手帳にさえ『保護者が食べ物を口移しで与えることは、虫歯の原因菌がうつることがあるので避けましょう。』の一文のみで、予防策も大々的に発信されることがない中、ママは他にどんなことに気をつければいいのでしょう?
いまだ10歳になっても虫歯なしの娘を持つ筆者が、虫歯にならないために赤ちゃん期から気をつけてきたことをご紹介します。
“チュー”は我慢!
ぷにぷに、むちむち、ぷっくり唇の赤ちゃん。その愛おしい姿を見て、思わずチューしたくなる気持ち、とってもよくわかります。でも、チューは虫歯菌を移してしまう原因になる場合も!?
大人の唾液が赤ちゃんの口に入ってしまうと、虫歯菌も一緒に赤ちゃんに移ってしまいます。ママだけでなく、パパやおじいちゃん、おばあちゃんにもちゃんとそのことを伝え、“チューはNG”という理解を得ましょう。
言いにくいことではありますが、赤ちゃんを虫歯にさせないためにしているということを伝えれば分かってもらえるはず!
“大人の口”に要注意
赤ちゃんは成長するにつれ、いろいろなことに興味を持ち始めます。その中で、ふいに大人の口を触ろうとしたり、口に手を入れようとしたりすることもあります。
しかし、大人の口の中を触った手で、そのまま指しゃぶりをしてしまうと赤ちゃんの口に大人の唾液が入ってしまいますよね。
それを繰り返していると、虫歯菌がいつの間にか移っていたなんてことにもなりかねませんから、赤ちゃんが大人の口の中を触ろうとした時には、上手にあやして上手にかわすことも、時には必要かもしれません。
大人が使った“食器”
赤ちゃんが成長するにつれて離乳食が始まると、味見をしたり、温度の確認をするようになります。
そんな時、赤ちゃんが使う食器やスプーン、ストローなどを使って確認はしないようにします。
大人が使った後のまま、赤ちゃんの口に入れてしまっては、虫歯菌を一緒にあげているようなものですから、
味見をしたり確認をするときは、別のお皿に移して、別のスプーンを使うなど、自分なりに工夫してみましょう。
意外な落とし穴は“共有のおもちゃ”
赤ちゃんは、なんでも口に入れてしまう時期があります。
そんな時期に気をつけたいのが、共有のおもちゃです。児童館などに遊びに行くと、他の赤ちゃんが口にしたものを、いつの間にか我が子が舐めているなんてことがあります。
残念ながら、一緒に遊んでいる赤ちゃんの中にはすでに虫歯菌を持っている子もいるものです。あまり神経質になりすぎるのは良くありませんが、サッと拭いてから我が子に持たせるなどちょっとでも予防できたら良いかもしれませんね。
最近は、施設側もその点を考慮してか、おもちゃを拭くウェットティッシュやタオルを用意しているところが増えてきていますので、10年前よりずっと対策を考えている施設が整ってきています。
気になる方は、こういった予防をしている施設を探して、利用するようにしてはいかがでしょう?
歯磨きや間食などを気をつけながらも、ママだけが予防を頑張るのではなく、育児に関わる周囲の理解を得ながら継続することが大切です。ぜひ、ストレスなく無理せずできる程度のものから、予防を早いうちから始めてみてくださいね。