「説明が分かりやすいのは患者本位の医療をしようとする基本」
基本。特別なサービスというわけではない。むしろ義務である。そんなニュアンスです。

「患者本位」。それは今、医療従事者の中でよく挙がってくるキーワード! 医療者が仕事しやすいペースではなくて、心身の健康を損ねている人にとって、状況がどう見えているのかを考慮した医療体制が求められているのです。そのためには、患者に伝わるように伝える! という工程が必ず入ってきます。
そこで注目したいのが、患者に診断結果や治療方針などを伝える時の、説明の質です。

丁寧で、素人にも理解しやすいような説明を心がけている病院は、「患者本位」。
あれ、ちょっと適当かな、おざなりの説明だなという気がしたら、「医師本位」。

丁寧か雑か。ここに、説明がどちらに向かっているかが表れるのです。説明の方向性は、良い病院を見極める際にぜひおさえておきたいチェック項目です。

 

ココに納得! 患者の「人権」を認める姿勢

また、MedPeerさんに「お医者さんが考える良い病院とはどんなイメージなのか?」といった質問を向けてみると、お医者さんからはこういった回答があったことを紹介していただきました。

「何よりも患者さんの納得の行く診療をしているところ。聞いたときに適切に答えて、患者さんの希望に沿った対応をしてくれるところ」

本人が納得しているかどうかは大きな問題。検査や治療は、まれに痛みを伴うものもありますよね。事前に十分な説明をしてもらい、その必要性を納得してから受けたいものです。

納得度、満足度は、その病院が患者の人権を尊重してくれているかどうかにも、大きくかかわってくることだと思います。

「おかしいな、どこか流れ作業的だな」という違和感があったら、それは患者を一人の人間として扱っていない診療。医師の価値観のみでどんどん物事を判断していったり、患者の意見を求めずひたすら医師の指示に従うようにだけ仕向けたり……。これは、それぞれ意見や感情を持って自立している人間に対して、かなり失礼な態度なのです。一般的な社会人のやりとりでは、相手の人格を尊重して対話するのは当たり前のこと(一応)なのですから。

患者への意思確認をしっかり行って、人としての尊厳を保ってくれる病院なら、納得して治療を受けることができます。