ケンカの仲直り方法は?

――一緒に住んでいるので、ケンカをしたときは気まずいですよね。

O:寝るところとリビングは別れていますけど、ケンカをしても一緒に寝ていますね。

Y:同じベッドで背中を向けて寝ていました。

O:僕もそんな感じです。

P:ケンカをしても同じベッドで寝るってすごいですよね。うちはケンカの後はソファとベッドで別々に寝ていました。うちだったら絶対に彼女にベッドから追い出されてたもん(笑)。

――仲直りするタイミングは?

O:僕は大体次の日の朝です。いつも彼女が起きるより早く起きるので、「昨日はごめんなさい!」と書き置きをしていきます。

――それは受け入れやすくていいですね!

P:うちは大体ごはんでした。ごはんをどちらかが何もいわずとも作り始める。それで、作り始めた方を相手が無言で手伝い始めるんですよ。どちらかが料理を作っていたら、もう1人が無言で机の上を拭いて片付けたり、食器を用意しだす。それでごはんを一緒に食べて仲直りをするのがいつもの流れでした。

O:なんだかオシャレでいいですね! そういうのやりたいです!

P:逆に僕は書き置きがオシャレだと思ったよ(笑)。

O:書き置きって言っても、ポケットティッシュの裏紙とかに書いてますもん(笑)。

お互いに依存……働いていない彼女の存在に自尊心を保つことができた

映画では、寧子(趣里)は鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態。津奈木(菅田将暉)と同棲しているが、敷きっぱなしの布年団で寝てばかりいる。

対する津奈木は、メンタルが不安定な寧子に理不尽な感情をぶつけられようとも静かにやり過ごし、毎日出勤しては彼女へ弁当を買って帰る日々の様子が描かれている。

©2018「生きてるだけで、愛。」製作委員会

なんと、今回座談会に参加した男性3名は偶然にも、同棲中に彼女が働いていない期間があったのだとか……!

――作品をご覧になって、同棲あるあるを感じた場面は?

Y:停電ですね。

O:めっちゃあるあるですよね。

Y:住んでいたところが安いアパートだったので、しょっちゅうブレーカーが落ちて停電していました。

O1人で住むよりも明らかに電化製品が多いから、けっこうブレーカーが落ちます。

あと、うちの彼女も働いていない期間があったんですけど、その時に、僕が仕事から帰ると彼女はめっちゃ喋りたいんだけど、こっちはすごく疲れているから早く寝たいんですよね。でもケンカするのも面倒くさいから「寝る」と言って寝ちゃう。同じような場面があって、そこはすごくリアルでした。

P:わかる……。

O:ずっと一緒にいるのがたまに鬱陶しいときってあるんですよね。

P:すぐ寝たいと思っている時に限って彼女がわーっと喋ってきて、「ごめん、寝たい……」と思う(笑)。

O:その場面を「これ、あるあるだわ」と彼女に言ったら、そうされた時はすごくムカつくと言っていました。だから、劇中の2人の対応がリアルなので、僕は津奈木の気持ちで見てしまいましたね(笑)。

Y:僕も2人とも働いていない期間が数ヶ月あったんですよ。ヤバイと思いました(笑)。「どっちも働いてないの!?」と友達に心配されたりしましたね。家賃とかは貯金を切り崩して、なんとか大丈夫なうちに就職したんですけど。

P:僕も彼女が仕事をしていない時期は、「今日、弁当何買っていく?」と連絡すると「何でも良いよ~」と言うので適当に買って行くんですけど、「どっち食べる?」と聞くと僕が食べたい方を持っていかれる(笑)。

「半分こしよう」という話もするんですけど、テレビを観たりしながら食べていると、気づくと全部食べ終わってる。だから、劇中でも同じようなやりとりがあって、「あー、食べたいお弁当取られたことあったな」と思い出しました(笑)。