一人で大爆笑!?
「爆笑」は誤用のチャンピオンといっていいくらいの言葉です。多くの人がこの語を「大笑い」という意味で使っていることでしょう。でも実は、一人で爆笑などありえません。「一人で爆笑する」というのは「一人で集合する」ようなもので、ありえない状態なのです。
「爆笑」とは多くの人が一斉に笑うことを言います。大笑いすることではないのです。これを踏まえると、メールやブログで使う(爆)も間違いだということになりますね。「会場は爆笑につつまれた」などが正しい使い方です。
「やむ負えず」「やむ終えず」って何!?
「やむ負えず退散した」――これは誤用というより、実際には無い言葉です。「やむ」を「負えない」のでしょうか。では、負うことができる「やむ」もあるのでしょうか。「やむ」ってなに?
音としては「やむおえない」で間違っていないかもしれませんが、正しくは「やむをえない」、漢字で書くと「止むを得ない」となります。書き言葉ならではの間違いですね。「止む」とは「止めるほかない」という意味。また、「やむ終えず」と書く人も見かけますが、「止む」に続くので「終」をつい持ってきてしまうのかもしれません。
こうゆう場合って、どういう場合!?
「こうゆう場合」「こーゆー人」、これらも書き言葉ならではの間違いです。友達同士のメールで書く分には問題ないと思いますが、ビジネスメールで目にすることもあり驚かされます。これだけで信用ガタ落ちになる可能性も大です。話し言葉では確かに「こうゆう」と発音しているかもしれません。しかし、文字で正しく書くなら「こういう」となります。このような、こういった、という意味です。
さて、日常的にやってしまいがちな言葉の誤用を四種あげてみましたが、あてはまるものはあったでしょうか。くだけた表現が望まれる場もありますが、シーンをわきまえた言葉を選んでいきたいものですね。