映像中の“過去のふたり”とリンクするように披露するのは『Humanoids』。メタルブルーとピンクのジャンパーをそれぞれ羽織って登場したユンホとチャンミンは、ダンサーとともにキレのあるダンスで魅せる。続く、『Break up the Shell』『High time』『I just can't quit myself』はお待ち兼ねの“お祭りタイム”だ。それぞれフロートに乗り込みアリーナをぐるりと一周しながら、サインボールやフリスビーを客席に投げ入れる。フロートの上でも飛んでは跳ねて踊るユンホとチャンミンに、ドームは大歓声…黄色い悲鳴に包まれ、沸騰寸前。そして、『I just can't quit myself』では、93人のダンサーを交えて、ドーム全体でダンス。ボーカルで(表情も)遊ぶチャンミンに沸き、そんな相方の隣でダンスで遊ぶユンホ。楽しすぎるステージは一段と熱が上がり、チャンミンは上着を脱いでしまった。
みんなが一体となって大騒ぎした後は、またまたガラリ。ウィンド チャイムのキラキラした音色が聞こえれば、それは『Love in the Ice』だ。美しいコーラスワークと、幾重にも重ねられ、奏でられるハーモニーに聴き入る会場。ユンホは目を閉じ、チャンミンはまっすぐな眼差しをたたえ、全身で熱唱するふたりが聴衆の心を揺さぶる。チャンミンのハイトーンが会場を振るわせる。本当に“命のきらめき”のような瞬間。ふたりは、凍った氷のような心を砕く、力強い歌声をドームいっぱいに届けた。
感動の余韻を残す会場に、バックステージに消えたふたりが映る。ここからは、映像とリアル、ステージの裏と表をリンクさせながら、ワンテイクで撮影されたミュージカルのような演出でバンドメンバーとダンサーを紹介。『Catch Me - If you wanna -』や『SURI SURI [Spellbound]』『呪文 - MIROTIC -』他、東方神起の名曲が次々と繰り出される。そして、『Disvelocity』では、ほんの少しだけ、ユンホがステージに姿を見せてくれた。そんな中、印象的だったのは、バンドメンバーやダンサーのふたりへの思いだ。それぞれが、両手で「T」を形作ったり、楽器にふたりの写真を貼っていたり、「TEAM TOHO 最高」とテーピングされたタオルをアピールしたり…と、さまざまな形でふたりへの“愛情”を示していた。