夫の気配に○セッシュ(ファブ○ーズ)

さらに、消えてもらいたいのが、夫のニオイです。

夫との仲がうまく行っていなかった時、それをママ友に打ち明ける義務も義理も、全くありません。うわさの種を提供しなくてもいいのです。

そして、それと同じくらい、夫とうまく行っているということを話す必要もありません。

充実感いっぱいでキラキラしたマイホームのイメージを、おもてに出さないこと。これが、ママ友との会話での注意点です。

旦那さん関係が話に絡んでくると、たまに挙動不審になってしまったり、ちょっとした嫌がらせをしたりするママが出てきます。

自分が家庭内に何らかのストレスを抱えてしまったバッドタイミングで、隣で何だかとってもキラキラと幸せオーラを振りまいているママ友に遭遇すると、つらさ倍増です。

といった感じで、うらやましさが恨めしいに変わってしまうことが怖いのです。

夫婦仲のことは、どうしても妬みを引き起こしやすい話題。ママ友との会話では、夫の存在を極力出さないほうが、無難です。

少々お気の毒ですが、旦那さん(の気配)には消えてもらってください。

卒業したら上手にフェイドアウト

同調査では、「ママ友間のトラブルについて、どう対処しているのか」という問いに対し、最も多かったのが「我慢して付き合いを続ける」でした。これぞ「無難」の極み、です。

ママ同士の関係が子どもに影響するのではないかという恐れから、身動きがとれなくなってしまうのでしょうね。

ただ、子どもを介してつながる関係は、子どもの成長によって節目を迎えます。確かにしばらくは我慢が必要ですが、いずれ終わりが来ます。

「そうか、終わるんだな」と先が見えているからこそ、その時までは無難に無難にやり過ごしていくことができるのです。

子どもが学校を卒業する、習い事をやめるなどすると、苦手なママ友と顔を合わせる機会が格段に減りますよね。

すべてはタイミングが大事。接触の回数が減ったところで、機会を逃さずにスーーッと遠ざかっちゃいましょう。

子育てが人生のすべてにならないように

どうして、ママ友トラブルが取り沙汰されるのか。私は、ママ達、特に専業主婦の中で、子どもの活動を通して自分の生き方そのものを充実させようとする人がいることに、問題があるような気がしています。

保育園や学校、塾に通うのは、子ども自身です。ママにできることは「子どものサポート」に過ぎないのではないでしょうか。

ところがごく一部に、他の人とトラブルを起こすほど濃密な人間関係を築きあげ、自らのプライドをかけてふるまい、周囲を巻き込んでしまう人がいます。

トラブルの内容で多いのは、育児や教育に関する考え方の違いだと言います。子どもの個性はそれぞれ違っているのですから、育て方だっていろいろあっていい。

なのに、違いを断固として許せないママたち……。時には、当事者同士では解決しそうにないため、法律家が介入するケースもあるほどです。

育児に人生を賭けすぎているせいで、異なる手法をとるママ友とぶつかって、間柄がこじれてしまうのでしょう。

でも、いずれ子どもは大きくなります。いえ、小さくてもすでにママとは違う、別人権を持った存在なのです。

子育ては大事なことではありますが、ママの人生のすべてではありません。自身の生きる道は、結局自分で充実させていくしかないということに、気づけるといいですね。

参考サイト
「ママ友間トラブル意識調査」

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。