上の子在園中にパートに転職すると「減点」

「上の子が保育園に入れたからもう大丈夫」と、フルタイムを辞め、時短のパートに転職して家事と育児の両立をはかろうと考えるママもいます。基準を満たしていれば上の子が退園させられることはありませんが、下の子の保活においてはそれが減点となってしまう可能性があります。

フルタイムは両立が大変ですが、下の子のことを考えるとフルタイム勤務は欠かせないのかもしれません。

0歳児クラスがない保育園、0歳児クラスの延長保育がない保育園

もともと0歳児クラスを設けていない保育園や、0歳児クラスに延長保育がない保育園はあります。そういう保育園に上の子が在園していて、復帰のタイミングで下の子が0歳児だと、兄弟で別々の保育園を考えなければならない場合があります。

上の子の転園申請と下の子の新規入園申請が同時に通ることはまれなようで、上の子が在園する保育園によって下の子の保活にも影響が出ることもあるようです。

このように「2人目が産まれたら上の子は退園問題」をはじめ、2人目保活の大変さによる「2人目の壁」の現実をお伝えしましたが、このような問題は少子化問題を解消するどころか妨げになっていると言っても過言ではありません。

少しでも多くの女性が安心して子供が産める環境を整えることが先決です。それが叶ってこそ女性活躍社会が実現するのだと多くのママ達は言います。

自分の住んでいる地域は恵まれている、自分には関係ないではなく、社会全体としてみんなが関心を持ち、いつかこのような問題がなくなることを心から願うばかりです。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。