新年度がはじまって3か月。新しい職場や部署にもすっかり慣れた。人間関係に緊張せず仕事ができるようになったのはいいものの、今日も任される仕事がどっさり。しかも刻々と締め切りが迫っているのに、どうしてもやる気が起きない。
こういうことって、ありますよね。

こんな時、簡単に集中できて、短時間で仕事を終わらせる方法があるとしたらどうでしょうか?
「そんな方法があるの?」 
はい、あります。方法は実に簡単。一番簡単で負担が軽い仕事を1つだけクリアすることをめざして、とにかく取りかかるんですね。無事にクリアしたら、短時間の休憩や飲み物を取るといった、自分に与えるごほうびを設定すること。

実践していただくとわかりますが、自分でも想像する以上のスピードで仕事がはかどります。

大多数の人は、行動を起こすまでのハードルが一番高い

たとえば、あなたが上司から企画書を書けと指示を受けていたとします。作業を進めるどころか、何から取り組んでよいかすらわからなくて、気持ちが焦っている状態だとしましょう。
こういったとき、企画書全体を書きあげようと必死になると、ますますやる気がうせますからやめたほうが無難です。そのかわり、こう考えてみてください。

「企画書のタイトル1行だけ頑張って考えよう。書き終わったら、コーヒーを飲みながら少し休憩しよう」

さて、こうやって仕事に取り掛かって無事に企画書のタイトルを書き終えたとき、あなたはこれ幸いとばかりに、コーヒーブレイクに突入してしまうでしょうか?

答えはNOです。大多数の方は、コーヒーブレイクの時間を取ることなく、作業をどんどん進めてしまいます。人によっては、企画書のタイトル1行を書き終えたらノッてきて、仕事を一気に終わらせてしまったなんていうこともありうると思います。

これは、他のお仕事に就いている方にも同じことがいえます。たとえば経理の仕事をしている人なら、「交通費の伝票を1枚だけ処理しよう。終わったらお茶でも飲もう」と考えて、とにかくその伝票1枚だけを頑張って処理してみてください。そうすると、自分を無理に励まさなくても作業がはかどるはずです。