小さな失敗でも言葉で追いこむ

「ほら、言ったでしょ!」

子どもがちょっとでも失敗すると、このような言葉をかけてしまう癖があったら要警戒!

子ども自身が「ああ、やってしまった……」と思っているタイミングで、この言い方で追撃しては、「自ら考えて行動するといいことがないんだな」とインプットされてしまいます。

簡単にこう声をかけてしまうお母さんを結構見かけますが、子どもの自発性をつぶして親の言うことを聞くよう仕向けてしまう、支配的なワードです。

失敗を許さないんじゃなくて、トライ&エラーを繰り返させてみてもいいのではないでしょうか。

趣味がない

家事と育児で手いっぱいで、趣味にかけるお金や時間なんてない……! と言いたくなる気持ち、分からなくもありません。

でも。一日をまるごと家族に捧げているお母さんは、それだけ子離れ下手になりがちです。

趣味や娯楽のことなんてたいした話じゃない……と、軽く見ないでほうがいい。これが意外に大きな問題だったりします。

“無趣味ママ”は、いざ子どもがいなくなったら、何をしたらいいのか分からなくなってしまいます。そんな空虚な自分を無意識レベルで知っているから、子どもの存在にしがみつきやすいのです。

自分が好きなこと、やりたいことをハッキリさせるのが、子離れ上手への道。子どもとは関係なく、自分が好きな物事を大切にしましょう。

「そんなこと、とうの昔に忘れてしまったよ……」というなら、ヒントは独身時代にあります。好きだった芸能人、好きだったテレビドラマ、よく出かけていた場所……。以前はどんなことを楽しんでいたのか、思い出してくださいね。

実は、子どもの自立を喜ばないお母さんは少なくないです。原因は、やはり「さびしい……」という思いでしょうか。

「まだまだ子どもね」と思うことで、自分の気持ちを安定させようとしているように見受けられます。客観的に見ると「自立していないのはどっちかな?」という親子もいます。

しかし、ただただ一緒にいたいという意識だけで接していると、せっかくの子どもの自立心や好奇心、可能性をつぶしてしまうのではないでしょうか。

今すぐとは言わないまでも少しずつ、子どもが親の手を離れ、自らの力で生きられる人間に成長するよう願いたいもの。

いつかは「子育てママ」を卒業して、自分自身として生きていく覚悟をかためていってくださいね。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。