6.    「触れ合い」を効果的に使う

特に幼児期の子育てでは、触れ合いは必要なだけでなく、お互いに幸せな気持ちになれますよね。言葉がなくてもすぐにできるところも素敵な点です。

7.  「やり抜く力」を育てる

困難なことに立ち向かい、諦めずにやり抜く力こそ、EQ力そのものです。

たとえ能力があっても、自分に自信が持てなかったり、がんばっても報われないと思い込んでいるマインドセットでは、やり抜くことはできません。そのためには、子どもの頃から柔軟なマインドセットを育てることが重要になります。

8.  「率先垂範」の姿勢を学ぶ

子どもは親の背中をみて学ぶもの。親みずからが勉強したり、新しいことを学ぶのを楽しむ姿を見せることが、子どものなによりの学びになります。

正しい「ほめ方」「叱り方」を知るべし

人の脳は、何かをすることでほめられると、快感(ドーパミンが放出される)を得て、またその快感を味わいたいがためにまたその行動を繰り返したくなる、という性質があります。このプロセスは「強化学習」と呼ばれています。

まずは、子どもが自分から興味を持ったことから始めてみてはいかがでしょうか。子どもの、関心のあることへののめり込みはすごいものがありますよね。

さて、ほめることは大事ですが、ほめ方にも、さらに子どもを伸ばすほめ方と、そうでないほめ方があります。

  • 一時間勉強したらほめる
  • テストの点数をほめる

どちらのほめ方が、子どもの学力を上げることに効果があると思いますか?

正解は、一時間勉強したらほめる方です。

なぜか。前者が子どもの「努力」をほめるのに対し、後者のテストの点数をほめるのは、「結果」をほめることになります。

努力をほめられた子どもは、ほめられるという報酬を得るために何をすべきかが明確にわかっています。本を読んだり、宿題をしたり、具体的なことをすればいいのです。

それに対し、結果をほめられた子どもは、何をすべきか具体的な行動は示されていません。始めに努力せずにいい点数を取れてしまう子どもが、後々伸び悩むことがありますが、これは結果ばかりほめられた弊害かもしれませんね。

そして、ただやみくもにほめればいいというわけではありません。時には叱らざるを得ないこともあるでしょう。そんな時は、次の4つの指針を覚えておきましょう。

  1. 叱る基準を明確に
  2. 叱るのは1分以内に
  3. 昔のことを、持ち出さない
  4. 間違った「行為」を叱る

感情的に叱るのは叱るのではなく、怒っているだけです。子どもに対して感情的になってしまいそうな時は、少し時間をおいて落ち着いてからにした方がよさそうですね。

特に4は、子どもの人格を否定するような言い方だけはしないように気をつけたいところです。