レギュラー声優陣はもちろん、ゲストで参加された大島優子さん、ナイツの塙さん、土屋さんのアフレコや現場のみなさんの雰囲気はいかがでしたか。

27年間、やなせ先生原作のストーリーをベースにシナリオを作成してきたので、今回はレギュラー陣のみなさんには、映像が仕上がるまでは不安な思いをさせてしまったかもしれません。

でも、“やなせ先生はいないけれど、みんなで協力して作り上げる”という共通の想いで、今回も例年と変わらず、素晴らしいものをつくることができたと思っています。

大島優子さんはとても元気に収録をしていただき、アフレコ現場も楽しんでいただけたようです。

収録後も「あー、楽しかった!!」と言ってもらえたので、これはいい作品になると確信しました。また、ナイツのお二人は収録後のインタビューも含め、演芸場でネタを観ているようで、現場スタッフもついつい大笑いしてしまいました。お三方とも声優としてもとても達者で、レギュラー陣同様 作品に命を吹き込んでいただけました。大変感謝しています。

アンパンマンが大好きなチビッコ、一緒に映画を観る親御さんに何かメッセージがありましたら、お願いします。

©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV ©やなせたかし/アンパンマン製作委員会2015

お子さんたちには、とにかく映画を観て楽しんでもらいたいです!もしかしたら、表現としてわからない事があるかもしれませんが、何年かして、または、大人になった時に「あ、あれって、こういう事だったのか!」と思ってもらえたらうれしいです。一緒に映画館に来てくださった大人の方々にも「この映画に連れてきて良かった!」と思ってもいただけたら光栄です。

みなさん!今年も映画アンパンマンをみて、“元気100倍!”暑い夏をのりきりましょう!

さいごに

私も今回の劇場版「それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ」を小学生の子どもたちと観ました。

魔法のランプの中の広い世界で、クリームパンダちゃんとコキンちゃん、ミージャちゃんは喧嘩をしながらも魔法の泉を目指して前に進んでいきます。

目の前の困難に「アンパンマンたいそう」を歌いながら、乗り越えていきます。

その中で、コキンちゃんやミージャちゃんに対する、クリームパンダちゃんの態度がひたすらやさしいのです!

なんでそんなにやさしいのかというと、クリームパンダちゃんは「誰かのしあわせな笑顔を見るのが好き」だというアンパンマンみたいになりたいからなのだそう。

人にやさしくすることは、時に難しいこともありますが、アンパンマンやその仲間たちを通じて、子どもたちも「やさしさ」を感じてくれたらいいなと思いました。

小学生なので、”アンパンマン”は卒業したかなと思っていたのですが、体の中に流れるアンパンマンの血は健在。久々にアンパンマンの世界に入り込んでわー!とか行け~などといいながら、鑑賞していました。

"アンパンマン"の人気の秘訣は、久保プロデューサーのインタビューにもあった通り、やなせたかし先生の「困っている人を助ける」「みんなで協力する」、そして、問題を解決していくという明快なストーリー、そして、絶対的なヒーローであるアンパンマンの存在、それぞれのキャラクターの存在が子どもたちに共感を得る部分があるからかもしれません。

やなせたかし先生がこの世に残したアンパンマンは、今後もその遺志を受け継ぎ、たくさんの子どもたちを勇気づけていくに違いありません。

来年のアンパンマンの映画も楽しみにしながら、子どもも大人も今日からの毎日を、勇気とやさしさをもって元気に過ごしていきましょう!

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。