あらゆるメニューが
カッパ仕様に!?
司会を務めるのは、これまた怪しげな仮面の男。実は、パークホテル東京の宿泊支配人!
ラウンジにはムーディーなバーカウンターがあり、たくさんのカクテルが並べられている。
カクテルグラスには白くてトロッとしたお酒と、キレイに巻かれた緑色の何か。
ん? なんですかこれ?
もしや、今の季節に良く見かける……キュウリ!!
なんと、驚きのキュウリ入りカクテル。その名も「Hendrick’s Kappa Cocktail」。妖怪→カッパ→きゅうりという発想らしい。
このカクテルは、「YOKAI TOUR Ⅱ」展が開催されている8月30日まで、ホテルのバーで一杯1500円で飲めるものだが、この日は、同じものが500円分のチケットで提供されていた。
正直、キュウリが入ったカクテルなんて本当に美味しいの? と疑心暗鬼だったが、これが意外に合うのだ。キュウリは決してカクテルの邪魔をしない。ほんのり甘いカクテルと合わせると、メロンみたいに感じるなんて声も聞こえたくらいである。
「ヘンドリックス・ジン」特設カクテルブースでもキュウリ入りのジントニックも試飲できた。
あらら? きゅうりさん、ジントニックに合うではないですか!
なんでも、このカクテルのベースに使われているヘンドリックスというジンには、きゅうりとバラのエキスが最初から入っているらしく、不思議ときゅうりが合うのである。
お酒だけでは飽き足らず、フードチケットで豪遊。丸ごと一本キュウリや、コンニャクなど、妖怪や肝試しをモチーフにしたと思しきメニューや、可愛らしいフルーツ串、フライドフライ、ピザなども味わえた。
特筆すべきはステーキ! さすがホテル主催のイベント。格安の値段にも関わらず、ジューシーで柔らかく、とても美味しかった。
フルーツ串や、キュウリ串などを片手に会場を回っていると、やたらと浴衣姿の人が多いことに気がつく。
浴衣を着てくれば誰でも参加できる浴衣ドレッサー賞が開催されており、宿泊チケットなど豪華賞品が当たるようだ。
しかし、今宵は妖怪イベント。集まってくるのは、人間ばかりとは限らない。
人間に混ざって、尻尾を隠しきれていない妖狐や、
妖怪であることを隠そうとすらしていないカッパまで……。
リアルすぎる妖怪ウ○ッチ
たくさんの妖怪が紛れ込んでいたようだ。
こうして、妖怪も人間も一緒になって、楽しい一夜は更けていった。
取材/尾山奈央