2曲目の『ネガティヴ・ガールズ』では花道中央まできてお客さんのすぐそばに。柏の葉でもこの曲で会場を駆け回りましたが、野音クラスになってもサービス精神が変わらないのがNegiccoらしさ。

3曲目ではムーディーに『裸足のRainbow』をドロップ。みんなで手拍子をするアットホームなグルーヴが心地よい風を運んでくれます。周りの森からは蝉の声が聴こえてきて、忘れられない夏の夕方を彩ってくれます。

さらにキュートな『1000%の片想い』では、バンドのグルーヴが跳ねるような楽しさを与えてくれます。MCに続いて、『ライフ・イズ・キャンディ・トラベル』『トキメクMERMAID』と暖かな雰囲気を作り出します。

個人的には『トキメクMERMAID』をライブで観るのは久しぶり。ピアノのイントロもかっこよかった! ステージから客席に手を振る3人がまた、めっちゃ可愛いんですよ。緑色の衣装も、なんだかオールディーズっぽいイメージ。いや、昭和のアイドル感たっぷり?

夕暮れ色に染まっていく会場にドロップされたのは、ダンストラック『パーティーについて。』生バンドで聴くと疾走感がたまらないッッッ!! この緩急のつけ方がNegiccoの強さでしょうね。間奏ではNEGiBANDのメンバー紹介が。パート毎のソロプレイもあったりして、生バンドだからこそ楽しめる趣向が盛りだくさんです。

アコースティックサウンドからポストロック、ラップまでヴァラエティ豊か!

MCに続いては、なんとアコースティックコーナー。ムーディーに変身したNegiccoの夏名曲『Summer Breeze』から、ハーモニカを取り入れた『ルートセヴンの記憶』へ。もともとのヴァージョンとは全く違う哀愁を感じさせます。

続く『クリームソーダLove』では、サブステージに移動。みんなのすぐ近くで、胸キュンソングを歌います。曲中のひと言にも、心臓わしづかみされるほどキュン。さらには最新シングルから『おやすみ』へ。曲中からスッと振り付けが入る瞬間、思わず鳥肌が立ちました。静と動のバランスが取れた現在のNegicco、バラード曲でこそ真価を発揮する感すらあります。

いつの間にか日比谷野音に夜の帳が下りてきました。ここからは後半戦、まずベースが唸りギターとサックスが空気を切り裂く『二人の遊戯』そのファンクネスたるや! そして生バンドで演奏される複雑系楽曲『BLUE,GREEN,RED AND GONE』にも驚愕。ドラムのmabanua氏、超絶技巧すぎます…。ポストロック的なこの楽曲、今回のNEGiBANDで大規模ロックフェスでも聴いてみたいですね。

さらにさらに、フリーダムな『自由に』も! みんなで振付を真似したり、「やっおっん~!やおっん~!」とみんなで叫んだり、アットホームでフレンドリーな野音は、なんだかちょっと懐かしい昭和な雰囲気すら。同時に、Negiccoのラップパートが安定していて心地良いんですよね。スキルとキャリアがあるからこその自由さがここにはあります。