ラストに決意表明「来年は武道館に立ちたいと思います！」
さてさて、まだやってない曲、ありますよね？ このタイミングでやってきましたニューシングル『ねぇバーディア』。この曲も生バンドが合いますね！
サビでの指さし、遠くから見ていても3人がものすごくいい表情をしているのがわかります。緑色のリボンバズーカも美しかった！ 曲中のセリフは「覚えてる？ あの野音の日の出来事！」はい、この日のことは、一生の思い出になると思います。
アンコールの最後の最後には、初期楽曲『トキメキ★マイドリーム』。この構成がニクいッッ！ サブステージでぐるぐるする3人の姿、抱き合ったりじゃれ合ったり可愛すぎ！ どんなに大きくなっても、どんなにステージが立派になっても、NegiccoはNegiccoなんですよね。ナチュラルな3人の夢は、まだまだ終わらないんです。
ラストのMCでは、まずKaedeさんが、このメンバーで野音に立てていることを感謝し、Meguさんはファンの皆さんへの感謝を語りました。1年前には無理だと言われていた野音をいっぱいにしたNegicco、それだけ伸びているんですよね。
そして、リーダーNao☆さんは決意表明を。「来年は武道館に立ちたいと思います！」と語ってくれました。いよいよ玉ネギの下で長ネギを振る夢が近付きつつあります。同時に心に残ったのは、「毎日、Negiccoしあわせです！」のひと言。この幸福感が、Negiccoの本質なのかもしれません。
ラストにMeguさんが客席を「バキュン！」撃つと、お客さんが「うわぁ～」と倒れるお約束…このタイミングでやるあたり、やっぱりNegiccoはNegiccoでした(笑)。撤収時のBGMには、『ねぇバーディア』のインストが。観客の皆さんが「あ～な～た～に～♪」と歌っているのにも心が温まりました。皆さん、お疲れ様でした！
変幻自在のNegiccoは、アイドル正統ど真ん中に！
今回のライブ、2時間という大ボリュームでありながらコンパクト感、テンポ感もあるサイズでしっかり楽しませてくれました。Negiccoのワンマンライブって、音楽そのものの愉しさをじっくり感じられるんですよね。
ひと組で音楽フェスのバラエティが表現できるグループ、と言ってしまったら言い過ぎでしょうか？ 3人のキュートで実直な歌声があってこそ、多彩な表現が可能になっているんだと思います。まさしくネギのような万能っぷり、名前の通りのねぎっこなんです。
もうひとつ感じたのは、今回Negiccoが見せてくれたライブが、ひとつの正統派アイドルの姿なのかもしれない、ということでした。アイドルのバックを、最新形音楽を奏でる生バンドが請け負うのは、ひとつの由緒正しいスタイルなんですよ。
日本アイドル史に燦然と輝く3人組「キャンディーズ」のバックバンド「MMP」は、派生して名曲『サンライズ』（スタン・ハンセンの入場テーマ曲）などで知られる超絶技巧バンド「スペクトラム」になります。自分には、Negiccoがキャンディーズに、そしてNEGiBANDがスペクトラムに見えました。
そう言えば、今回の新曲『ねぇバーディア』には「目と目が合うたび 微笑みがえし」という歌詞が…。これはキャンディーズの名曲『微笑みがえし』を髣髴とさせます。さらに曲中「覚えてる？ あの9月の日の出来事」というセリフの後に「風と水と炎」というフレーズが。このあたりのサウンドが、アース、ウィンド＆ファイアの名曲『September』を思い出させたり…。
70年代末期のアイドルサウンドとファンクサウンドが、現在のNegiccoにとって大きな意味を持っていることは間違いないと思います。レキシ池田さん、かなりいろいろと仕掛けてきているようですね。
これからNegiccoは、尊敬するPerfumeが主催するイベント「Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP Perfume FES！！ 2015 ～三人祭～2」にゲスト出演、はじめて武道館に立ちます。さらに11月からは多彩なゲストを迎えたツーマンツアーを開催、さらに様々な音楽家たちとの出会いがありそうです。
多種多彩でありながら、正統ど真ん中を行くという境地に達しているNegicco、これからも追い続けたいと思います！ 今回のレポートは以上です。
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