ことばを美しく使う
高橋 こうじ『日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現』
話すことばが美しい女性は、それだけで美女度が2割増する気がします。美しいことばを話せる人に憧れます。美しいことばづかいの参考としておすすめしたいのがこちら。
例えば「ごゆるりと」というひと言。家に遊びに来た友人に「ゆっくりしてね」と言うよりも「どうぞ、ごゆるりと」と言えば、より柔らかく、和やかな雰囲気が出て、寛いでもらえる気がします。
また、「時間ができたら、コレお願い」と、誰かに頼み事をする際に「お手すきの時に」と言えば、丁重な感じが伝わります。
さらに、好意を持っている相手に「好きかも」なんて伝えるよりも「憎からず思っています」と、ちょっと控えめに、でも気持はきちんと伝わることばを用いると、奥ゆかしい日本女性らしさが滲み出ます。
先日、ある男性が、会話をしていた女性から「超ウケる」を連発されてゲンナリした、その女性を置いて早く帰りたいと思った……と話してくれました。話すことばで、相手の気持を害してしまうこともありますね。日常的に、美しいことばを話したいものです。
自分の内面を意識する
渡辺和子『目には見えないけれど大切なもの』
「心は顔に表れる」と感じるのは、口では「あなたが大切なの~」と言いながら、お客様にたくさんお金を払わせようとする、売上のことしか考えていない銀座のホステスさんの顔が、「お金大好き」「ガメツさ」が顔に張り付いているのを見たとき。
「どんな風に見た目を作っても、心が満たされていないと、美しくなれないのでは?」と考えさせられる一冊がこちら。
「「ありのままの自分」と「ありもしない自分」との間のギャップが大きければ大きいほど、隠すものが多くて疲れは激しい。(中略)そんなに苦労してまで、どうして「ありもしない自分」を保とうとするのかといえば、多分、そういう自分でないと他人が相手にしてくれない、他人に好かれないという恐れがあるから」
「見せかけの自分から自由にしてくれるのは、自分を、ありのままの姿で愛してくれる人との出会い」『目には見えないけれど大切なもの』
誰かに評価されたくて、見た目の美しさを磨くこともありますよね。でも、実は理想と現実のギャップを埋めようとするもがくことが、自分を苦しめることに繋がる場合も少なくないですよね。容姿端麗の自分を目指し努力しても、理想の自分に近づけない悔しさで心はボロボロ……それって美しい自分とは言えない気がします。そして、そんなボロボロの心は、見た目にも影響してきます。
本当の自分でいること、そんな自分を愛してくれる人と出会えるよう、自分を愛することが、美しい人への一歩なのかもしれません。
いかがでしたか? 見た目以外の美しさを意識することで、見た目の“キレイ”も輝きが増すのではないでしょうか? 参考にしてみてください。