目線を送っている方と目が合わなくて歯がゆくなる時もあります(笑)

――さて、インタビューも終盤にさしかかってきましたが、ステージへ立つという共通点から、舞台や演劇、アイドルの共通性を田村さんはどう感じてらっしゃいますか?

田村:んー、何でしょうね。アンジュルムへ加入したての頃は、まったく違うものだという印象があったんです。でも、メンバーとして活動を続ける中でやっぱり「たくさんの元気や勇気、夢をいろんな人達へ届けられる」という点が共通しているのかなって。

自分が舞台を観に行った時は、幸せな気持ちでいっぱいになるしワクワクするから、舞台や演劇の世界ではファンとして頂けるものを、アイドルとしてみなさんに届けたいし、届けられるというのが何ものにも代えがたいですね。

その中でじつは、心がけていることもあって。宝塚のステージでは、舞台上のみなさんが客席をよく見つめてくれるんです。目線が合うと凄く嬉しい気持ちになるから、私もお客さんの目を見るようにしています。ただ、目線を送っている方と目が合わなくて歯がゆくなる時もあります(笑)

――気持ちが届きそうで届かないというか、ちょっと切ないですね(笑)。それでは最後に、舞台や演劇の世界もふまえた、ご自身の今後についてお聞かせ下さい。

田村:目の前ではなくもっと先の目標になるけど、幼い頃からのミュージカル女優になるという夢も叶えたいですね。

アンジュルムのメンバーとなり、グループの活動が忙しくなるにつれて舞台や演劇がもっと好きになったんです。たぶん、ふれる時間が減り、距離が離れたからこそ思いが強くなったのかなって。今回のように舞台や演劇の思いへ伝えられる機会や、実際に舞台へ立てる機会も増えてほしいですね。

グループ内でも舞台での経験を活かしていきたいし、今の活動もけっして遠回りではなくて、アンジュルムでの経験を将来“武器”に代えられるようにもっともっと学んでいきたい。

いつになるかも実現できるかも分からないけど、帝国劇場で『レ・ミゼラブル』のエポニーヌを演じられる日が来たらこの上ない幸せですね。

パワフルなパフォーマンスも目立つアンジュルムの中では、技巧派な一面から“トリックスター”とも称される田村芽実。その真髄には幼少期から寄り添ってきた舞台や演劇の世界への憧れ、そして、経験が脈々と流れていたようだ。

ステージに憧れていたはずの少女が、いつからかステージから客席を見つめる立場になったというのも感慨深いできごとだが、みずからが抱いていた思いを原点に、アンジュルムのメンバーとして、田村芽実はステージでの輝きをさらに増していく。

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『アンジュルム STARTING LIVE TOUR SPECIAL @日本武道館 『大器晩成』』

アンジュルム ライブツアー 2015 SUMMER/AUTUMN ~FIGHTING NINE~

8/18(火) Bay Hall ※終了
8/24(月) 札幌 cube garden ※終了
8/25(火) 札幌 cube garden ※終了
8/27(木) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
9/6(日) OSAKA MUSE
9/12(土) 高松 MONSTER
9/13(日) 広島 CLUB QUATTRO
9/23(水・祝) 長野 CLUB JUNK BOX
10/3(土) DRUM Be-1
10/4(日) 熊本B.9 V1
10/11(日) 甲府CONVICTION
10/12(月・祝) 名古屋ボトムライン
10/24(土) 盛岡CLUB CHANGE WAVE
10/25(日) 仙台Rensa
10/31(土) NEXS NIIGATA

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  • こぶしファクトリー「WEEK END SURVIVOR」/舞台シーン
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埼玉在住。編集者・ライター・デザイナーなど。制作会社から独立後、フリーランスとして出版物や印刷、Webなどに関わる。守備範囲は、アイドルやアングラ、ガジェットなど。日常すべてが取材をモットーに、寝るとき以外はネタを探すべくつねに目を光らせている。時折、夜の街もフラつく。交通費やチケット代、物販など含めれば、月に数万円使うほどアイドルが好き。30代にして、アイドルを通して“青春”を追いかけている。