超真面目に
“おバカ”なことやります
一見おバカな企画「珍動会」。実は背景に想像を超えるアツい想いが……。例を見ないイベントはこうして生まれた。
―― 「珍動会」開催の経緯を教えてください
突然ですが、日本が世界に誇る文化は何だと思いますか?
僕は「笑い」だと思います。日本人独特の“間”や日本語の“表現の豊富さ”などから生み出される笑いは日本人にしか作り出せない最高の文化だと思います。
僕の仕事はイベントを作ることなので、この“笑い”と“イベント”を融合させて、外国人には真似できない日本人ならではのイベントを作りたいと思っていました。
……とは言っても、僕はお笑いのプロではないので、素人の僕が考える笑いは“身内が笑ってくれるレベル”でしかないと思っています。
そこで、“面白い”ではなく、“珍しい”にしてみてはどうだろう? という発想が出てきました。一般的に普通ではないと言われる“ちょっと変わった人々”をいっぱい集めたら、「なんかマイナス×マイナスみたいな感じでめっちゃプラスな笑いが生まれるんちゃう!」くらいの感じで。
もう一つは、僕は最近のネットやSNSによる「人と人との繋がり」にとても疑問を持っていました。「あれ? 昔は友達との付き合い方ってこんな感じやったっけ?」と。やっぱり、本物の繋がりはリアルでしか感じられないのではないかと思います。
でも、最近のリアルの息苦しさは確かにヤバい! 少しでもこの息苦しさをなくすにはどうすればいいのか?と考えたときに、やっぱり運動・スポーツではないかという答えに辿り着きました。体を動かすことで、人と人とのコミュニケーションは円滑になる気がします。
色々と邪魔なもの取っ払って、みんなで運動すれば、大人でも楽しめるはず! 本物の繋がりも体感できるはず! と思い、“運動会”というイベントジャンルを選びました。
“珍しい”と“運動会”をテーマに、「珍しい人々」と「珍しい競技」と「珍しい場所」で大笑いしながら“気持ちのいい繋がり”を体感できるイベントとして「珍動会」は生まれました。