涙を流すことに対し、ネガティブなイメージを抱く人は少なくないのでは? しかし近年、意識的に涙を流してストレスを解消する「涙活(るいかつ)」が話題になっています。映画やドラマ、婚活などと涙活をコラボした取り組みも多数行われているんです。

そんな涙活と、頭の中を空っぽにしてただぼーっとする「呆活(ぼうかつ)」をセットで行う動きが注目されつつあります。今回は涙活・呆活の提唱者で、涙活プロデューサーの寺井広樹さんが主催するイベント「IT系男女集まれ!涙活 AND 呆活」に参加し、2つを実際に体験してみました。

男性は「泣いちゃいけない」と思い込んでいる

今回はIT系男女とあって、参加者全15人のうち男性12人、女性3人と、男性のほうがやや多め。20~30代がメインで、全員が一人で参加していました。中にはリピーターもいますが、ほとんどが初参加の方です。

「2013年1月に涙活を提唱して、こうやってイベントを始めた頃は、女性と男性の割合が8:2くらいでしたが、最近は6:4くらいになってきました。昔から『男は泣いてはいけない』と教育されてきて、涙を流すことに抵抗のある男性も多くいましたが、徐々に男性の間でも涙活の認知度が高まってきたように感じます」(寺井さん、以下同)

確かに、女性が涙を流すのは「許されている」空気があっても、男性は「男たるもの、強くあるべし」といった風潮が残っているのは事実。涙を我慢していたり、泣いてはいけないと思い込んでいたりする男性は少なくなさそうです。