絶対に間違えない台詞を噛んじゃったり、その後、どうやって対処しようか考える、あの時間のヒヤヒヤさ。。“生”だなって思える瞬間というか。

コンサートも生だから、急に衣装が壊れちゃうとか、髪飾りがとれちゃうかもしれない。そうなったらどうしよう…って、考えるのが、そんな余裕もないんですけど(笑)、楽しいなって思えるようになったんです。

“目がいっぱいある”っていう言い方があると思うんですが、それができるようになったのかな。だから、後輩にもこういうことを言えるようになったんだと思います。

「絶対に、間違えたらダメだよ」って言われてる部分を、誰かがミスしても、カバーできる余裕が自分にできてきたから。でも、そうなるまでには、私も、これだけの時間がかかりました。

今いる後輩たちにもっと後輩ができたとき、“佐江さんが言ってたのは、こういうことだったのか! ”って、思い出してもらえる日がくればいいなって思います。だから、「今すぐにできなくてもいいから、何でも楽しもう! 」って、声をかけてます。

ーー後輩にとっては、本当に頼もしい先輩ですね。

でも私は、48グループの中では皆の先輩にあたるけど、こういう私が、コンサートでは逆に全然できてない。ダメなのは分かってるけど、こういうときこそ、“後輩の力を借りたいな”って思うというか。

振りのことだったり、「この楽曲って、どこで移動するんだっけ? 」とか、後輩から色んなことを教えてもらったり。後輩も、人に教えることによって、自分も学んでいくっていうのもあると思うんです。

その環境を、すごくいい感じに作れたんじゃないかなって、今となっては思います。

今回は、本番前で、皆が焦ってるにも関わらず、「ここって、こうだっけ?? 」って、ギリギリまで聞きまくってました。本当に他のメンバーがいなかったら、できなかったと思います。

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