男性でも育児休業を取る時代になりました。厚生労働省の「平成29年度雇用均等基本調査」によると、2017年の男性の育休取得率は5.14%。まだまだ少ないものの、前年は3.16%だったことから今後も増えていく可能性があります。

夫が育児休暇をとってくれたら妻にとっては大助かり! というイメージがありますが、「夫がいると面倒」「邪魔でしかない」といったような意見もあるのです。

そこで今回は、育休をとった夫とどううまくコミュニケーションをとっていくべきかを考えるために、認定子育てアドバイザー・夫婦カウンセラーで、これまで数多くの夫婦の悩みを解決へと導いてきた、おいかわのりこさんにお話を伺いました。

これから夫が育休を取る予定がある方はもちろん、予定はなくとも夫との子育て中の関係構築にも役立つお話ですよ!

育休中の夫にはどう接すれば良い?

夫が育休を取ったら、妻は基本的にどのような気持ちを持って接するべきでしょうか?

おいかわのりこさん(以下、おいかわ)「子育ては長い期間に渡る大変な作業です。どちらか一方にまかせるのではなく、夫と妻が協力しながら愛情を注いで育てることで、子どもも心身ともに健やかに育ちます。

そして、子どもとともに、夫と妻も『親』として成長していきます。

いろいろな家庭の事情があったり、育休を取りたくても取れない環境があったりするため、まだまだ育休を取ることは当たり前ではありません。

そんな中、夫婦が一緒に育児ができることは素晴らしいことです。まずはそのことに感謝し、喜びを感じながら、共に子育てのスタートを切って欲しいと思います」

面倒・邪魔に感じたときは?

育休中の夫に対して、「ちょっと面倒」「かえって邪魔」と思ってしまうママもいるようです。このように感じたときはどうすれば?

おいかわ「女性は器用で、いくつかの作業を同時進行できる方が多いのに対し、男性は一つのことしかできなかったり、マイペースだったりするとよく言われますね。やってくれるのは嬉しいけれど、自分でやったほうが早いとついつい自分でやってしまう女性が多いのでしょう。

ただ、これが続くと、いつの間にかすべてを自分で抱え込み、すべて自分でやらないと気が済まなくなってしまいます。長い子育て期間、すべてを一人で抱え込むことは、子どもにも良い影響を与えません。

また、夫も自分は必要ないのだなと子育ては妻にまかせきり、なんて状況にもなりかねません。

『育休を取って子育てを一緒にしたい』という夫の気持ちを大切にし、自分でやったほうが早くても、夫にお願いして一緒にできることを増やしていきましょう。子

育てが終わったとき、お互いに助け合い、協力し合った同士として、素敵な夫婦になる日が来ますよ」

育休中の夫に対してやってはいけないこと

具体的に、育休中の夫とのコミュニケーション方法を考えていきましょう。まずはおいかわさんに、育休中の夫とのコミュニケーションでやってはいけないことを教えていただきました!